【個別銘柄】資源、輸出、KDDI、東電、ソフバン、電硝、中国銀

きょうの日本株市場で、株価変動 材料のあった銘柄の終値は以下の通り。

資源関連株:三菱商事(8058)が前営業日比7.9%安の1565円と、 終値で約2年10カ月ぶりの下落率を記録。住友金属鉱山(5713)や三 井金属(5706)、三菱マテリアル(5711)なども急落した。世界経済が 新たな景気後退の瀬戸際にあるとの懸念から、23日のニューヨーク原 油先物は前日比0.8%安の1バレル=79.85ドルと80ドル台を割り込 んだ。ニューヨーク銅先物終値も6%安と急落。販売価格や在庫評価 など業績に対しマイナスになると警戒された。非鉄金属、商社を含む 卸売業は東証1部33業種の下落率1、2位を占めた。

輸出関連株:日産自動車(7201)が3.6%安の620円、コマツ(6301) が3.6%安の1637円、ソニー(6758)が4.1%安の1423円など。52 週安値を更新する銘柄が相次ぎ、総崩れとなった。前週の20カ国・地 域(G20)会合で欧州債務問題や景気減速に対する有効な手立てを打 ち出せなかったとの失望や、対ユーロでの円高進行による業績への影 響が警戒された。

KDDI(9433):8%安の57万4000円。ゴールドマン・サック ス証券では、仮に同社が「iPhone」を販売する場合の料金体系 が現行高機能携帯電話より低いソフトバンクと同様の料金体系となれ ば、スマートフォンによる増収シナリオがかなり後退しかねないと分 析。このため、もしそうした状況となれば、むしろiPhoneの取 り扱いはネガティブとの見方を示した。

東京電力(9501):13%安の259円。福島第1原子力発電所3号機 の取水口付近の海水で22日、放射性セシウムの濃度が前の日から3倍 近く上昇した、とNHKが23日夜にウェブサイトで報道。さらに26 日付の朝日新聞朝刊は、政府の「東電に関する経営・財務調査委員会」 が電気料金を10%程度値上げしても、同社の資金が不足するとの試算 を報告書に盛り込む方針を固めたと伝えた。午後に一段安の展開とな り、東証1部の売買高で2位、値下がり率で7位。

ソフトバンク(9984):5%安の2167円。ドイツ証券では、「iP hone5」がKDDIから発売されるという記事を受けて投資家が 同社の最大のリスクを意識して投資せざるを得ないことを重く見たと し、投資判断を「買い」から「ホールド」に引き下げた。東証1部売 買代金トップ。

日本電気硝子(5214):12%安の656円。4-9月期の連結営業利 益予想を前年同期比37%減の460億円(従来は495億-545億円)に 下方修正した。薄型パネルディスプレイ関連市場の不調の影響などを 受け、電子・情報用ガラスが当初予想を下回る見込みという。クレデ ィ・スイス証券では、下方修正幅が大きく、悪材料出尽くしとはなら ないだろう、と指摘した。

中国銀行(8382):1.3%高の1052円。一時1063円と、52週高値 を更新した。野村証券は26日付の投資家向けリポートで、林原関連の 貸倒引当金戻入益を織り込み、2012年3月期連結経常利益予想を増額 修正した。また、会社側では22日、自己株式の公開買い付けで約2613 万株を取得したことを明らかにした。

ロート製薬(4527):3.6%安の979円。4-6月決算発表後に株 価が堅調に推移したことで、予想トータルリターンが13.5%になった とし、シティグループ証券では22日、投資判断を「買い」から「中立」 へ引き下げた。

家電量販店株:ケーズホールディングス(8282)が7.2%安の2834 円、ヤマダ電機(9831)が2.6%安の5340円など。地上デジタル放送 への移行による薄型テレビなどの販売急減を受け、大手家電量販店が 採用抑制や出店計画の見直しに乗り出すと、24日付の日本経済新聞朝 刊が報道。家電量販の販売額は、8-9月に前年同期比3割前後減少 し、10-11月は家電エコポイント制度の特需があった昨年の反動でさ らに落ち込む見通しという。

三菱総合研究所(3636):3.8%安の1348円。11年9月期の連結 営業利益予想を前期比56%減の21億5000万円へ下方修正した。従来 予想の38億円からは43%の減額。震災復興に伴うシンクタンク・コ ンサルティング需要の増加が予想した水準に達しないことや、官公庁 の予算執行の遅れも利益を押し下げる。

京セラ(6971):2.6%安の6370円。ゴールドマン証では、KDD Iが「iPhone5」を早ければ年明けから販売すると報道されて いることが事実とすれば、KDDI向け端末販売依存度が高い同社の 戦略・収益に大きなリスクとなる可能性がある、と指摘した。

グリー(3632):0.7%高の2174円と、東証1部売買代金上位で数 少ない上昇銘柄だった。ドイツ証券では、第1四半期も同社の1人当 たりの売上高を示すARPUの上昇が続いていると試算。12年6月期 営業利益予想を502億円から550億円へ増額するとともに、目標株価 を2760円から3020円へ引き上げた。

ジュピターテレコム(4817):0.7%高の8万2700円。同社と東京 急行電鉄(9005)は22日、相鉄ホールディングス(9003)との間で、 相鉄が保有する横浜ケーブルビジョンの全発行済み株式のうち、同社 が51%、東急が49%を取得する株式譲渡契約を締結したと発表した。 メリルリンチ日本証券では、東急との関係強化がポジティブとし、同 社株の「買い」を強調。

フィンテック グローバル(8789、FGI):制限値幅いっぱいの ストップ高となる503円(18%)高の3225円。東北1位の新興マンシ ョン分譲会社であるサンシティ(8910)は26日、仙台地方裁判所に民 事再生手続き開始の申し立てを行い、受理された。FGIはサンシテ ィとスポンサー契約を締結したと発表しており、再生手続きを支援す ることで将来の業績期待が高まった。一方、東証はサンシティ株の上 場廃止を決定し、整理銘柄に指定。26日は終日売買停止で、上場廃止 日は10月27日。

ブレインパッド(3655):企業データの収集・分析や最適化作業を 代行する同社の初値がきょう午前に形成され、公募価格(2200円)に 比べ2.9倍の6350円となった。午後には買いの勢いが強まり、結局 7000円ときょうの高値で取引を終了。東京証券取引所マザーズ市場に 上場した初日の22日は、買い気配のまま取引を終えていた。