独首相:ESM設立後のユーロ圏諸国のデフォルトの選択肢否定せず

ドイツのメルケル首相は、ユー ロ圏の高債務国の恒久的な救済枠組みである欧州安定化メカニズム (ESM)の発足後は加盟国のデフォルト(債務不履行)の選択肢 を否定しない立場を明らかにした。またユーロ圏はギリシャの危機 拡大を阻止する「障壁」を築く必要があると指摘した。

メルケル首相は25日、ドイツのARDテレビとのインタビュー で、ギリシャの危機が他国に波及しないようにするためには現在の 救済基金である欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)の拡充 が必要だと指摘。13年半ばに設立予定のESMは、国が支払い不能 となった場合に「デフォルトを容認できるようにするために」必要 だと述べた。

メルケル首相は「ある時点で、銀行のように国家のデフォルト を容認できるかという問題に直面するということを私は全く否定し ない」と述べた上で、「恒久的な救済枠組みの後」の話になると付け 加えた。

同首相はまた、ギリシャのユーロ圏離脱を否定。ギリシャが離 脱した場合、他のユーロ圏諸国の市場への攻撃が相次ぐだろうと予 想。その結果、わずかな数の国しかユーロ圏に残らず、「ユーロの利 点は全て失われるだろう」と説明した。

さらに「実際状況は深刻だ。こうした状況で容易な解決策はな い」としながらも、ドイツ国民はユーロを信頼できると発言。「われ われはユーロが必要だ。ユーロはドイツのためになる。だからこそ 過去の誤りを改善する必要がある」と指摘した。

メルケル首相はその上で、財政規律の実行を容易にするための 条約の改正が一つの解決策だと述べ、「条約改正に取り組む必要があ る」と強調した。

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