仏BNPとソシエテが痩身療法-「大き過ぎて救えない」姿から変身せよ

フランスの2大銀行BNPパリ バとソシエテ・ジェネラルは、バランスシートを合わせて約3000億 ユーロ(約31兆円)圧縮する計画だ。欧州債務危機が深まる中で、 「大き過ぎて救えない」銀行をめぐる懸念が高まっている。

3月末時点で、フランスの金融機関はギリシャとポルトガル、ア イルランド、イタリア、スペインの公的・民間部門向けに6720億ド ル(約51兆円)相当の債権があった。国際決済銀行(BIS)のデ ータが示している。ユーロ圏高債務国への債権として国別の最高で、 ドイツの銀行を30%余り上回る。仏銀大手4行の合計総資産は5兆 9000億ユーロで、フランスの国内総生産(GDP)の3倍ほどだ。

バンク・マルタン・モーレル(マルセイユ)で運用に携わるジェ ローム・フォルネリ氏は、「仏銀は痩身療法を始めている。ソブリン 債危機によってこれを余儀なくされた」と話した。

BNPとソシエテは市場から資本を調達する代わりに、資産圧縮 を進める。保有ソブリン債による損失への懸念から資金調達環境が悪 化し、仏銀に対応を迫っている。2010年末にはフランスの3大銀行 は少なくとも5000億ユーロを短期金融市場と銀行間市場で調達し3 カ月以下の期間でロールオーバーしていた。バークレイズ・キャピタ ルが7日のリポートで指摘した。

アルファバリューのアナリスト、クリストフ・ナイダム氏は「も しも流動性の状態が悪化した場合、規模とトレーディング勘定の大き さは、政府が08年のような救済を繰り返す上での妨げになる」と分 析した。

08年9月の米リーマン・ブラザーズ・ホールディングス破綻後 の金融危機でフランス政府は国内大手銀に約200億ユーロを資本注 入した。3200億ユーロ規模の銀行債保証基金も設立した。「08年 のような保証をまた付けようとすれば、GDPの20%近い規模にな る」とナイダム氏は指摘した。

信用市場ではBNPパリバとクレディ・アグリコル、ソシエテ債 を保証するコストが大幅に上昇し、デフォルト(債務不履行)リスク が高まったとの認識を示唆している。

債券ファンド大手、米パシフィック・インベストメント・マネジ メント(PIMCO)のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CE O)は22日、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、オンライン版) への寄稿で、環境悪化が続く場合「銀行は急激かつ無秩序なやり方で バランスシートのレバレッジを解消する以外に選択肢はなくなるだろ う」と記述していた。

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