FRB:ツイストオペ、景気浮揚図る能力の限界を示唆も-専門家

米連邦準備制度理事会(FRB) の非伝統的な政策手段で借り入れコストの引き下げを図る取り組みは、 米経済の問題解決を図るFRBの能力の限界をも浮き彫りにしている。

FRBは21日、4000億ドル(約30兆5000億円)規模のオペ レーション・ツイスト(ツイストオペ)を実施すると発表。これを受 けて、22日も投資家の間ではより安全な資産を求める動きが続いた。 30年物米国債は上昇し、利回りは約3年ぶり低水準に落ち込んだ。 ダウ工業株30種平均は続落し、2日間の下げとしては2008年12 月以降で最大となった。

FRBは21日、米景気見通しには「著しい下振れリスク」があ るとしてツイストオペを発表したが、エコノミストらは景気押し上げ 効果は限定的とみている。元FRBエコノミストのグレゴリー・ヘス 氏は、景気回復に向けて財政当局への圧力を強め、FRBはむしろ、 インフレ目標の設定など明確な政策戦略を策定する必要があると指摘 した。

現在はクレアモント・マッケナ大学教授のヘス氏は「FRBに必 要なのは疑問に答えるか、疑問への回答となる信頼感を提供すること であり、新たな疑問を生み出すことではない」と説明。「反応がネガ ティブなのはこのためで、ボラティリティ上昇が見られている理由も 同じだ」と述べた。

プール前セントルイス連銀総裁は「下振れリスクは欧州や税制な どをめぐる状況から生じている」として、「FRBはそれらを打ち消 すことができない。それは金融政策の範疇(はんちゅう)ではない」 と語った。