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米国株(22日):ダウ平均、2日間の下げとして08年以降最大

米株式相場は急落。ダウ工業株 30種平均は2日間の下げとしては2008年12月以降で最大となった。 世界的なリセッション(景気後退)の再来を回避するための政策手段 が尽きつつあるとの懸念が広がっている。

S&P500種株価指数では主要10業種すべてが下落。特に商品や 鉱工業関連の下げが目立った。アルミ生産のアルコアや建機大手キャ タピラー、銀行バンク・オブ・アメリカ(BOA)など経済成長と関 連性の強い銘柄が大きく値下がり。小荷物輸送最大手のフェデックス は大幅安。利益見通しの引き下げが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比3.2%安の1129.56。過去4日間 では7.1%の下落となった。ダウ工業株30種平均はこの日391.01 ドル(3.5%)下げて10733.83ドル。過去2日間の下落率は5.9%。

JPモルガン・ファンズのチーフ市場ストラテジスト、デービッ ド・ケリー氏は電話インタビューで、「投資家はまず先に売って、考え るのは後にしている」と分析。「問題なのは、政策当局が解決策の手が かりを全く得ていないことだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)は 景気そのものに対する信頼感を示す必要がある。あとどれだけ相場が 下げるか私には分からない」と述べた。

MSCIオールカントリー世界指数は4.5%下落し、5月2日か らの下落率が20%を超え弱気相場入りした。世界的な景気減速懸念か ら、S&P500種は4月29日に付けた3年ぶり高値から17%下落し ている。

新たな金融危機の恐れ

FOMCが声明で景気の下振れリスクを指摘したことを嫌気し、 前日も株式相場は大幅安となっていた。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のモハメド・エラリアン最高経営責任者(CEO)はこの日ワシント ンでのイベントで、世界的にソブリン債を震源とする新たな金融危機 が間近に迫っていると警告。欧州中央銀行(ECB)は域内の債務危 機波及を封じ込めるための「サーキットブレーカー」を設置していな いと指摘した。

同氏は「金融面での国際的な介入の必要性が大幅に高まっている」 と指摘。「サーキットブレーカーの役割を果たすためには、もっと遥か に大きな力が必要になる。ECBがどれだけ資金を投入したかを踏ま え、サーキットブレーカーを作り出したかどうかを考えてみて欲しい。 投入額は莫大(ばくだい)であるとはいえ、答えはノーだ」と語った。

FOMCの景気見通しのほか、9月のHSBC中国製造業購買担 当者指数(PMI)で製造業活動の3カ月連続での縮小が示されたこ とを受け、株価はこの日、世界的に下落した。

フェデックスが大幅安

モルガン・スタンレー・シクリカル指数は5.2%安。ダウ輸送株 平均は3.1%下落。KBW銀行株指数は2.7%下げた。商品相場が年 初来の上げを失う中、S&P500種では原材料およびエネルギー株の 指数が最も下げた。

アルコアは6.7%安の10.11ドル。キャタピラーは6.9%下落の

73.90ドル。BOAは5%下げて6.06ドル。

フェデックスは8.2%と大きく下げ、66.58ドル。景気回復の鈍 化で速達配送需要が低迷し輸送量が伸び悩んだほか、ジェット燃料コ ストの上昇も響いた。

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