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米国債(22日):30年債続伸、2日間の利回り低下幅08年来最大

米国債は30年債が続伸。過去 2営業日の利回りの下げは、金融危機の最悪期にあった2008年11 月以来で最大。リセッション(景気後退)再突入に向かっていると の懸念を背景に、世界的に株価が下落したのが背景。

10年債は、5月以来で最長の5日連続高。前日の米連邦公開 市場委員会(FOMC)は、4000億ドル規模のオペレーション・ツ イスト(ツイストオペ)を実施することを決定した。30年債と2年 債の利回り格差は2009年以来の最小に縮小した。

キャンター・フィッツジェラルドの金利ストラテジスト、ジャ スティン・レデラー氏(ニューヨーク在勤)は、「市場はおじけづ いている」と述べ、「ある程度の利回り差の縮小は想像していたが、 これほどではなかった。長期債には強い買いがみられる。今は、世 界経済がリセッションに陥る確率が日増しに高まっている状況だ」 と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後4時2分現在、30年債利回りは前日比20ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01%)下げて2.80%。同年債価格(表面利 率3.75%、償還期限2041年8月)は4 11/32上げて119 5/32。 利回りはここ2日で最大44ポイント下げた。

2年債利回りはほぼ変わらずの0.21%。今週は一時、過去最 低の0.14%をつけた。30年債と2年債の利回り格差は2.59ポイ ントと、終値ベースで2009年2月以来の最小だった。

利回り予想

10年債は1ポイント上昇。利回りは13bp下げて1.72%。 この日は1.6961%と、FRBが調査を開始した1953年以来の 最低をつけた場面もあった。

クレディ・スイス・グループの金利戦略責任者、カール・ラン ツ氏は、10年債利回りは年末までに1.60%まで低下する可能性も あると指摘する。従来予想では1.75%だった。同氏は30年債利回 りについては2.50%までの低下を予想している。これも従来予想の

3.30%から下方修正した。

インフレ見通しを示唆する10年債と同年限インフレ連動債 (TIPS)の利回り格差は1.70ポイントと、2010年9月以来の 最低に落ち込んだ。

TIPS入札の結果

米財務省が実施した10年物TIPSの入札(銘柄統合、発行 額110億ドル)の結果によると、最高落札利回りは0.078%と、入 札直前の市場予想の0.048%を上回った。投資家の需要を測る指標 の応札倍率は2.61倍と、過去10回の平均値2.84倍を下回った。

直接入札が占めた比率は30.4%。前回は41.6%、過去10回 の平均では42.4%となっている。

落札全体に占める海外の中央銀行を含む間接入札は35.7%と、 2003年にデータの集計を開始して以来で最高となった。

財務省は27日以降、2年債(350億ドル)と5年債(350億 ドル)、7年債(290億ドル)の入札を実施する。

バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのデータによると、30 年債のリターンは年初から30%。広範な米国債で見た場合のリター ン(8.9%)の3倍以上だ。

FOMCは前日の声明で、「2012年6月末までに、残存期間 6年から30年の4000億ドルの米財務省証券を購入し、同時に残存 期間3年以下の財務省証券を同額売る意向だ」と表明した。さらに、 「このプログラムにより長期金利に低下圧力がかかり、広範囲な金 融の状況がより緩和的になるのを助けることになる」と説明した。

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