欧州債:ドイツ・オランダ債上昇、利回りは過去最低-景気後退懸念で

22日の欧州債市場ではドイツ 国債が上昇し、10年債と30年債の利回りが過去最低を記録した。 世界経済が再び低迷するとの懸念から、比較的安全とされる国債の需 要が高まった。

独10年債は5営業日続伸。米連邦公開市場委員会(FOMC) は21日の声明で米景気見通しに「著しい下振れリスク」があると指 摘したほか、保有米国債の残存期間を長期化する措置も発表。これら を手掛かりに、オランダ国債の利回りも過去最低を付けた。この日発 表されたユーロ圏の製造業とサービス業の生産活動を示す指数は9月 に低下し、経済活動の縮小を示唆した。

一方、イタリアとスペインの国債は一時下げたものの、反発して 終了した。欧州中央銀行(ECB)が両国債を購入したと関係者が明 らかにしている。

ノルデア銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、ニール ズ・フロム氏は「経済がまったく成長しなければ、南欧諸国の債務危 機克服はさらに困難となる。このため周辺国の国債が大きく売られる 一方、中核国の債券は好調だ」と発言。「リセッション(景気後退) に逆戻りするとの懸念は根強い」とも語った。

ロンドン時間午後4時20分現在、独10年債利回りは前日比8 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.70%。一時 は1.648%まで下げ、ブルームバーグがデータ集計を開始した 1989年以来の低水準となった。同国債(表面利率2.25%、2021 年9月償還)価格は0.70上げ105.020。30年債利回りは17b p下げ2.43%となる場面もあった。

マークイット・エコノミクスが22日発表した9月のユーロ圏総 合景気指数は49.2と、前月の50.7を下回り、約2年ぶりに拡大 と縮小の分かれ目となる50を割り込んだ。

オランダ10年債利回りは前日比6bp低下の2.17%。一時は

2.138%まで下げ、過去最低を記録した。フィンランド10年債利回 りは5bp低下し2.21%。

FOMCは声明で、残存期間が6-30年の国債を4000億ドル 購入し、期間が3年以内の国債を同額売却する方針も明らかにした。