ゴールドマン元トレーダーをETFインサイダー取引で摘発-SEC

米証券取引委員会(SEC) は21日、米ゴールドマン・サックス・グループの元トレーダーとそ の父親が、同社の上場投資信託(ETF)投資に関連する非公開情報 に基づいて不正利益を得たとしてインサイダー取引で摘発、不正利益 の返還と民事制裁金支払いを命じた。

SECの発表資料によると、スペンサー・ミンドリン氏(33) とアルフレッド・ミンドリン氏(68)は、ゴールドマンが4種類の 証券について「市場への影響力が大きい大規模な取引」を行う計画を 知り、2007年12月と08年3月に取引で5万7000ドル(約440 万円)以上の不正利益を得た。ミンドリン親子は違反行為を否定して いる。

SECの処分によると、ゴールドマンのETF部門に勤務してい た息子はETF「SPDR・S&PリテールETF」の 裏付けとな る証券の大量売買計画があることを知り、父親に漏らした。2人はゴ ールドマンによる売買の意向次第でロングおよびショートポジション を取ったという。SECがETFに関してインサイダー取引を摘発す るのは初めて。

SECは行政手続きで、不正利益の返還と民事制裁金の支払いを 命じた。制裁金の額は明らかにしていない。インサイダー取引事件で はSECは通常、制裁が限定されている行政手続きではなく民事提訴 を選択するが、今回は行政手続きでの処分となった。

2人の弁護人を務めるパーク・アンド・ジェンセンのロバート・ クナッツ氏は、両氏は不正行為を犯しておらず、処分は不当だと主張 している。SECによると、父親は公認会計士の資格がある。

また、ゴールドマン・サックスの広報担当者、アンドレア・ラフ ァエル氏は、SECの捜査に全面的に協力したと述べた。行政命令に よると、スペンサー氏は09年にゴールドマンを退社している。