鉄鉱石価格:供給急増で4年連続の下落か-BHPなどの業績に打撃も

鉄鉱石価格が4年連続で下落す るとの見方が広がっている。予想通りなら少なくとも1982年以来。 供給の急増が要因で、ブラジルのヴァーレや英・オーストラリア系リ オ・ティント、豪英系BHPビリトンなど大手生産会社の業績が脅か されそうだ。これらの企業の利益は過去最高に達している。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト10人を対象に実施した 調査の中央値によると、世界の鉄鉱石価格は2015年に1トン当たり 平均123ドルと、今年の平均で過去最高の173ドルから29%下落す る見込み。一方、ロンドン金属取引所(LME)の先物については、 この間に、銅がほぼ変わらず、アルミニウムは10%上昇すると予想さ れている。

ゴールドマン・サックス・アンド・パートナーズ・オーストラリ アは、中国の鉄鋼生産の伸びが鈍化し鉄鉱石需要が軟化する一方、輸 出向け供給は15年までに53%増加するとみている。そうなれば、鉄 鉱石価格が下落し、今年過去最高に達したBHPとヴァーレの利益は 減少する見通しだ。ブルームバーグが集計したデータによると、両社 の純利益は15年までに約50%落ち込むと予想される。

BMOキャピタル・マーケッツ(トロント)のアナリスト、トニ ー・ロブソン氏は電話インタビューで「これらの大手鉱山会社にとっ て、鉄鉱石は最大で唯一の収益源だ」と指摘。輸出増の効果が価格下 落で相殺され、「全体の収益性は低下するだろう」と述べた。

BHPはウエスタンオーストラリア州のピルバラ地域での事業に 74億米ドル(約5700億円)を投じ、14年までに生産を64%増やし 2億2000万トンとする計画。リオは同地域の年間生産能力を15年ま でに約50%増強するため約150億米ドルの投資を検討している。

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