コンテンツにスキップする

超長期債が大幅高、米ツイストオペ導入で-長期金利は一時今年最低に

債券市場では超長期債が大幅高。 米連邦準備制度理事会(FRB)が期間の短い保有国債を長めの国債 に乗り換える「ツイストオペ」の導入を表明したことを受けて、前日 の米国債市場では30年債を中心に利回りが急低下した。こうした流れ を引き継いで、長めのゾーンに買いが入り、長期金利は一時0.965% と今年最低を更新した。

三井住友海上きらめき生命保険経理財務部の堀川真一部長は、「米 国でツイストオペ導入決定を受けて利回り曲線が平たん化したことの 影響が大きく、超長期債を中心に買いが入った。規模が4000億ドルと 市場予想を上回ったほか、これまで買い遅れていた投資家もいたのだ ろう」と述べた。

現物債市場で、20年物の130回債利回りは前日比5ベーシスポイ ント(bp)低い1.675%まで低下し、新発20年債として昨年10月12 日以来の低水準を付けた。30年物の35回債利回りは5bp低い1.85% まで下げて、昨年10月7日以来の低水準を記録した。

長期金利の指標とされる新発10年物の317回債利回りは前日比2 bp低い0.965%と、昨年11月9日以来の低水準で取引を開始した。午 後に入ると低下幅を縮め、午後2時45分過ぎからは0.5bp低い0.98% で推移している。

UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジストは、前日の米国市 場の動きを受けて、国内債市場も長いゾーンを中心に買いが優勢とな っていると説明。また、「海外金利の低下を受けて、ヘッジ付き外債の 魅力が薄れ、円債に戻している動きもあるようだ」とも語った。

米30年債利回り3%割れ

21日の米国債相場は30年債が急伸。利回りは2009年以来初めて 3%を下回った。連邦公開市場委員会(FOMC)が償還期間の短い 国債の大半を長期債に乗り換える意向を明らかにしたことが背景。米 10年債利回りは前日比8bp低い1.86%程度。一時は1.85%と最低を 記録した。一方、米2年債利回りは3bp上昇し0.19%程度。一方、米 株式相場は大幅安。FOMCの決定内容が予想通りだったほか、景気 について「著しい下振れリスク」があると指摘したことが嫌気された。

FOMCは声明で、「委員会は2012年6月末までに、残存期間6 年から30年の4000億ドルの米財務省証券を購入し、同時に残存期間 3年以下の財務省証券を同額売る意向だ」としている。今回の政策は エコノミストの間では「オペレーション・ツイスト(ツイストオペ)」 と呼ばれる。

UBS証の伊藤氏は、「買い入れ年限が思っていたより長いゾーン のウエイトが高かったことを重要視し、長期や超長期債中心に金利が 低下し、利回り曲線が平たん化した」と分析した。

東京先物市場で中心限月12月物は下落。前日比22銭高の142円 95銭で開始し、日経平均株価が100円を超す下げ幅となると買いが増 えて、直後に142円99銭と中心限月で6日以来の高値を記録した。そ の後は伸び悩み、午後の取引終盤には下げに転じて、結局は7銭安の 142円66銭で引けた。

先物が下げに転じた要因として、約2週間ぶりの水準まで上昇し て高値警戒感が出ていたほか、昼過ぎまで堅調だった5年ゾーンに売 りが優勢になったことなどが背景とみられている。5年物の99回債利 回りは前日比1bp低い0.335%に低下していたが、午後2時半過ぎか ら横ばいの0.345%で取引されている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE