UBSトレーダー、もたらした損失は23億ドル超も-保釈は申請せず

スイスの銀行UBSはトレーダ ーのクウェク・アドボリ被告が行った未承認取引からの損失が23億 ドル(約1750億円)を超えている可能性がある。ロンドンの裁判所 での22日の審理で検察側が明らかにした。検察はまた、同被告の詐 欺の罪状を1件追加した。

詐欺と不正会計の罪で先週訴追されたガーナ国籍のアドボリ被告 (31)は、ロンドンの治安裁判所に保釈を申請しなかった。検察はU BSが被ったとする損失額を引き上げた。この日の審理では罪状認否 は求められず、次回の審理は10月20に設定された。

弁護団の1人、パトリック・ギブス弁護士は、アドボリ被告は 「言葉に尽くせないほど反省している」と述べた。

15日の逮捕以来、警察に身柄を拘束されていたアドボリ被告は この日、濃いグレーのスーツに白いシャツ、濃紺のネクタイで出廷し た。裁判所はこの日の審理まで同被告の身柄拘束を命じていた。

弁護団のもう1人のメンバー、ルイーズ・ホッジス弁護士はコメ ントを控えた。UBSの広報担当のイブ・カウフマン氏は検察の主張 内容について直ちにコメントできないと述べた。

同被告はUBSで、顧客が行う証券バスケット運用での投機やヘ ッジを手伝う「デルタ・ワン」部門に勤務していた。同部門は取引を 行うために自行の資金でのリスクも取っていた。UBSは事件に関し 顧客のポジションには影響がないと説明した。

UBSによれば、損失はS&P500種株価指数とドイツ株の指標 であるDAX、ストックス欧州指数の先物の過去3カ月の取引で生じ た。この取引のリスクは架空のポジションによって隠されていたとい う。

英金融サービス機構(FSA)とスイスの金融市場監督庁(FI NMA)は先週、問題の取引を発見できなかったUBSの管理体制の 不備について共同調査を開始した。

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