経営不振の金融機関のデリバティブ契約、EUが評価損計上を要請も

欧州連合(EU)の当局者は経 営不振の金融機関が発行した未償還のデリバティブ(金融派生商品) 契約について評価額の引き下げを求める可能性がある。納税者が銀行 救済を余儀なくされる事態を防ぐ広範な計画の一環だ。

計画の概要をまとめたEUの草案文書によると、銀行監督当局は 「経営状態の悪い金融機関が保有するできるだけ多くの無担保負債」 について、債権者に損失計上を求める権限が付与される見通し。対象 には無担保優先債のほか、「十分に担保が付けられていないデリバテ ィブ」が含まれる。文書はブルームバーグ・ニュースが入手した。

文書では、無担保デリバティブが「原則的に評価損計上を求める 権限の範囲内にある」と記されている。ただ、損失負担を求める行為 が銀行システムや取引相手、クリアリングハウス(清算機関)に悪影 響を及ぼす場合は例外扱いとなる可能性がある。

EUの行政執行機関である欧州委員会は今月、市場の混乱時に投 資家を動揺させかねないとの懸念や作業を進める必要性から計画の公 表を先送りした。最終案は来月発表するもようだ。