ESRB:欧州金融システムへのリスクは「著しく」高まった

欧州システミックリスク理事会(E SRB)は、欧州連合(EU)の金融システムへのリスクが「著しく」 上昇したと指摘した。ソブリン債危機が経済成長を減速させ、金融機 関に圧力をかけている。

ESRBは21日の声明文で、「ソブリン債リスク、EU内銀行セ クターでの資金調達の脆弱(ぜいじゃく)さ、さらに世界とEU両方 の成長見通しの悪化が今後さらに負の循環をもたらす恐れがある。こ れが主なリスクだ」と指摘。「あらゆる当局による迅速で断固たる行動 が必要だ」と強調した。

欧州の銀行資本はギリシャのデフォルト(債務不履行)や財政緊 縮策による経済成長鈍化に耐えるのに十分でないのとの不安が強まっ ている。英ロイズ保険組合は欧州周辺国の一部の銀行から預金を引き 揚げたと、財務部門ディレクター、ルーク・サベージ氏が21日に電話 インタビューで明らかにしている。

欧州の金融当局者によると、ESRBは6月に欧州各国政府に対 し、ストレステスト(健全性審査)で不合格になったか、あるいは辛 うじて合格した銀行への資本注入の準備を促す勧告をひそかに行った という。

ESRBはこの日、監督当局は国債へのエクスポージャーに関す る透明で一貫性のある評価の必要性も考慮し、銀行の資本増強に向け た取り組みで協調すべきだと指摘した。