欧州債:ギリシャ債が3日続落、危機対策の協議継続-ドイツ債上昇

21日の欧州債市場ではギリシ ャ国債が3日続落。ギリシャのベニゼロス財務相は20日に欧州連合 (EU)と国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)のいわ ゆるトロイカと2回目の電話会議を持ったものの、債務危機への解決 策を見いだせなかった。トロイカ代表団は来週、アテネを再び訪問す る。

域内で最も安全とされるドイツ2年債利回りは過去最低に接近。 ギリシャの公的部門と民間部門の2大労働組合は、緊縮策への抗議で ストライキを呼び掛けた。ドイツ政府がこの日実施した10年債入札 では、平均落札利回りが初めて2%を下回った。ポルトガル国債は下 落。同国の証券入札で借り入れコストが上昇した。

ロイズ・バンク・コーポレート・マーケッツの債券ストラテジス ト、エリック・ワンド氏は、ドイツ国債を売却し「高リスク資産を購 入する妙味は現時点では全くない」と述べ、「今後数カ月はリスクを 回避する動きが継続する恐れがあり、どのような押し目でも中核国の 国債には買いが入るだろう」と語った。

ロンドン時間午後4時半現在、ギリシャ2年債利回りは前日比 233ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の66.51%。 同国債(表面利率4%、2013年8月償還)価格は0.960下げ

41.620。10年債利回りは31bp上昇し23.55%となった。

ドイツ2年債利回りは前日比2bp低下の0.44%。12日に付 けた過去最低0.359%に近づいた。独10年債利回りも2bp下げ

1.77%。

IMFは21日公表の世界金融安定報告で、欧州の債務危機は域 内の銀行に対し最大で3000億ユーロ(約31兆3000億円)の信用 リスクを生じさせたとの試算を示した。危機拡大阻止の方法をめぐる 欧州の政治的対立と、合意した措置の実行の遅れが、域内の政府がデ フォルト(債務不履行)に陥るリスクへの懸念を高めていると指摘し た。