イタリアのためにベルルスコーニ首相は辞任せよ-伊経済界寄り金融紙

イタリアの経営者のロビー団体 が経営権を握る金融紙ソレ24オレは、ベルルスコーニ首相に辞任す るよう求めた。同首相とイタリア経済界との間の不和が拡大している ことを浮き彫りにした。

同紙のロベルト・ナポレターノ編集長は1面の社説でベルルスコ ーニ首相に対し、「ギリシャの次に今最もリスクの高い国がイタリア だ。これは連立政権の脆弱(ぜいじゃく)さや、首相自身や閣僚、最 も近しい協力者に直接関係する一連の醜悪なスキャンダルのほか、痛 みを伴うが必要不可欠な決断を下す能力が一貫して欠けていることに 起因している」と批判した。

この社説が発表される前日には格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)がイタリアの信用格付けを5年ぶりに引き下 げた。S&Pは、同国経済成長の弱まりと高水準の債務、「脆弱な」 政権基盤を格下げの理由に挙げた。政府が借り入れコスト上昇への対 応に追われる一方で、ベルルスコーニ首相は法的な問題で身動きがで きない状態だ。欧州中央銀行(ECB)は、危機波及を阻止するため イタリア国債の購入に至っている。

ルイス大学(ローマ)のロベルト・ダリモンテ政治学教授は、 「極めて明確な不信感の表れだ」と指摘。「議会はまだそうしていな いが、ビジネス界はベルルスコーニ首相を見捨てた」と述べた。