打つ手乏しい米FRB、低金利政策では住宅市場をてこ入れできず

米国の住宅ローン金利は少なくと も40年ぶりの低水準にあり、30年物固定金利は4.09%で利用できる。 それでも不動産ブローカーのアレクシス・ウルフさんがオレゴン州ビ ーバートンで住宅を購入する助けにはならなかった。

「家族の支援がなければ、賃貸住宅から抜け出せない」と話すウ ルフさん(26)は、住宅ローンを借りるために必要な信用力や職歴が なかったため、親類からの融資に頼ったという。

ウルフさんの経験は、20日から2日間の日程で連邦公開市場委員 会(FOMC)を開き景気浮揚策を協議している連邦準備制度理事会 (FRB)の苦しい状況を物語っている。伝統的な景気対策である低 金利政策は住宅市場を支援していない。1982年以降の回復期では毎回、 景気を支えたが、現在の回復局面は違っている。

7月の中古住宅販売は昨年11月以来の低水準で、中古住宅価格 (中央値)は前年同月比で4.4%下落した。住宅の差し押さえが増加し、 融資基準は厳格化されている上、失業率が9%付近で2年余りにわた り高止まりしていることが、中古住宅市場に重しとなっている。住宅 エコノミストのブラッド・ハンター氏は、借り入れコストの低下が変 化をもたらす可能性は低いと言う。

ヒューストンの住宅調査会社、メトロスタディーでチーフエコノ ミストなどを務めるハンター氏は「FRBの行動は多分、住宅市場に 大きな助けにはならない」と述べ、「住宅ローン金利の水準は重要な 要素ではない。金利は極めて魅力ある水準だ」と指摘した。

ブルームバーグ・ニュースが実施した調査によると、エコノミス ト42人のうち71%は、FOMCが住宅や自動車など消費者向けのロー ン金利の低下を狙い、FRBのポートフォリオの短期国債を長期国債 に入れ替える措置を21日に決めると予想した。

ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースの エコノミストらは、銀行がFRBに預ける超過準備に対する金利を

0.25%から引き下げる措置が取られる可能性もあると指摘している。 FRBはワシントン時間の21日午後2時15分(日本時間22日午前3 時15分)ごろに声明を発表する予定。

To contact the reporter on this story: John Gittelsohn in Los Angeles at johngitt@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Christopher Wellisz at cwellisz@bloomberg.net

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