政投銀:東北電に500億円融資へ-今期中に1000億円の追加融資も

日本政策投資銀行は東北電力に対し 9月末に500億円を融資する方向で検討している。事情に詳しい関係者 によると、今期(2012年3月期)中に1000億円の追加融資も検討してお り、11年3月末に実施した300億円の融資と合わせると、東日本大震災 以降の政投銀の東北電に対する危機対応融資の総額は1800億円に上るこ とになる。

東北電力広報担当の鈴木崇氏は、同社の資金調達計画について「今 年度の資金調達については、日本政策投資銀行に対しても協力を求め、 必要な資金を確保していく」と述べた。一方、月内に500億円の融資や 今期中に1000億円の追加融資を受けることについては、「決定した事実 はありません」とした。

東北電は、大震災で損傷した火力発電所の復旧や原子力発電所の停 止に伴う代替燃料費の増加など、今後の資金需要の増加に対応するため 8月末に民間金融機関と4000億円の融資枠を設定している。

東北電が間接金融による資金確保に動く背景には、大震災以降、社 債投資家に原発リスクが認識され、主要な資金調達手段である社債発行 が途絶えていることがある。ブルームバーグ・データによると、同社は 2月から社債を発行していないが、3月11日以降、計3本・総額700 億円の社債が満期を迎え、今月22日には290億円の社債が償還する。