IMF:イタリアの成長率予想を下方修正-財政均衡目標は達成できず

国際通貨基金(IMF)はイタリ アの今年と来年の経済成長率見通しを下方修正した。また、イタリア 政府が目指す2013年の財政収支均衡化は達成できないとの見方も示 した。

IMFは20日、世界経済見通し(WEO)を改定、11年の同国 国内総生産(GDP)伸び率を0.6%、12年を0.3%と予測した。6 月時点では11年を1%、12年を1.3%と予想していた。財政赤字の対 GDPについては、今年は4%に低下し、来年は2.4%、13年は1.1% に減るとの見通しを示した。

イタリア政府は4月11日に今年の経済成長率を1.1%、来年を

1.3%と予測しており、その後修正していない。

IMFは20日、イタリアの政府債務残高の対GDP比が今年

121.1%、来年は121.4%に膨らみ、13年に118.4%に減るとの見通し を示した。IMFのチーフエコノミスト、オリビエ・ブランシャール 氏は、イタリアが歳出削減や増税などの措置を講じて比較的低金利で 借り入れができれば、同国の債務は維持可能だと考えると指摘。ただ 「イタリア債務が維持不可能だと市場が何らかの理由で考え始め、 8%や9%、10%という金利を要求し出せば、同国債務が維持不可能 であるのは明白だ」と付け加えた。