東電:年内の冷温停止達成に全力-目標達成時期を前倒し

東京電力の相澤善吾副社長は20日、 福島第一原子力発電所事故の収束に向けた「工程表」の改定を発表し 2012年1月中旬を目指していた原子炉の冷温停止時期を今年12月末に 前倒しすると発表した。

相澤氏は「ステップ2の目標の冷温停止、年内めどに全力を挙げ て取り組みたい」と述べた。

園田康博政務官は20日夕の福島第一原発事故対策統合本部の会見 で、年内に冷温停止状態を目指す根拠として、1号機と3号機の原子炉 の温度が目安となる100度を割っているほか、100度を超えている2号 機についても「今後3カ月で、冷温停止状態にすることに全力を尽く す」と述べた。

東電が20日に配布した資料によると、原子炉圧力容器下部の温度 は1号機で82.4度、2号機で111.7度、3号機で88.3度。

園田氏は、冷温停止が年内に達成できないリスク要因として、台風 による大雨、循環注水冷却が24時間稼働に至っていないことなどを挙 げた。

松本純一原子力・立地本部長代理は、地下水が福島第一原発の原子 炉建屋やタービン建屋の地下に200-500トンの地下水が流入している 問題について、「放射能汚染水は毎時55トン処理できているので、大き な問題にはなっていない」との見方を示した。

改定された工程表では、原子炉底部の温度が100度以下になる冷 温停止に達した後に、格納容器から漏れる放射性物質の量を減らすた めの「ガス管理システム」を1-3号機に設置する計画も示した。 水素爆発を防ぐために充填(じゅうてん)した窒素を格納容器から抜 き、内部の圧力を下げて放出量の削減を狙う。

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