6月末の家計資産は1.2%増、現預金は過去最高-日銀資金循環統計

日本銀行が20日発表した今年4- 6月の資金循環統計(速報)によると、6月末の家計の金融資産残高は 1490兆8593億円で、前年同月末比1.2%増加した。プラスは5四半期 月ぶり。このうち、現金・預金は震災発生を受け手元資金を確保する 動きが強まったのを反映し、同1.9%増の828兆5155億円となり、1997 年12月末以降で最高を更新した。

資金循環統計は、家計や金融機関、法人、政府が保有する資産・ 負債を金融商品ごとに四半期ベースで日銀が集計した。

家計が6月末時点で保有する株式・出資金は90兆232億円と、同

0.6%減少。同月末のTOPIX(東証株価指数)は849.22と、1年前 の水準(841.42)をわずかに上回ったものの、慢性的な株価の値下が り傾向が影響した。

一方、政府の負債額が1076兆円だったのに対し、家計純資産は 1138兆円。日銀は記者説明で、家計の金融資産が潤沢にあり、ほとん どが預金に回され国債に充てられている構造に変化ないと話した。読 売新聞によると、五十嵐文彦財務副大臣は18日のテレビ番組で、今回 の資金循環統計で国と自治体の借金総額が個人の金融純資産額を初め て上回る可能性があると発言していた。