米モルガンS、後継者候補のライバル同士が反目-ビジネスに影響も

米モルガン・スタンレーの中核事 業部門の共同責任者を務めるコルム・ケラハー氏とポール・トーブマ ン氏は、仕事のスタイルの違いだけにとどまらず、事業戦略でも意見 が合わない間柄で、互いの不仲ぶりは社内のジョークのネタとなって いるほどだ。

ニューヨークのリッツカールトン・バッテリーパーク・ホテルで 昨年、同社のマネジングディレクター100人以上を集めた会合が開か れた際、企業の合併・買収(M&A)責任者で、コメディアンのアン ディ・キンドラーさんを兄弟に持つロバート・キンドラー氏は、ケラ ハー、トーブマン両氏の関係をからかって会場の笑いを誘ったと、会 合に出席した2人が明らかにした。

投資銀行、セールス、トレーディングという主要事業を統括して いる両氏に対して、キンドラー氏が身振り手振りを交えながら「共同 責任者体制はどんな調子ですか」と質問したのに対し、他の経営委員 会メンバーとともにステージ上にいた両氏はいずれも返答しなかった という。

ケラハー氏とトーブマン氏は1月に会長に就任するジェームズ・ ゴーマン社長兼最高経営責任者(CEO)の後を継いで社長に就く可 能性のある最有力候補。関係者らによれば、ケラハー氏(54)は社交 的な元債券セールスマン。一方、トーブマン氏(50)は控えめな投資 銀行家だという。

部門同士も仲たがい

2010年1月以降、インスティチューショナル・セキュリティー ズ・グループの経営指揮を執ってきた両氏の権力争いは摩擦を生み、 モルガン・スタンレーにコスト負担をもたらし、ビジネス機会を奪っ ていると、6人の元幹部は語っている。同グループは1-6月期に87 億8000万ドル(約6700億円)の総収入と17億ドルの利益を生み出し、 同社の利益全体の79%を占めたものの、両氏の確執は投資銀行とトレ ーディング部門の仲たがいにつながっているとの見方もある。

両氏を起用したゴーマンCEOは両共同責任者が理想的な関係で ないことに気付いていると、現職幹部1人と元幹部1人は話している。 現職幹部はさらに、ゴーマンCEOは同グループが機能する限り今の 配置を容認するが、ビジネスに悪影響が出ていると考えれば変更する だろうと述べた。

創業76年のモルガン・スタンレーは昨年、M&Aのアドバイザー 番付で首位だった。今年は投資銀行部門で業界トップを維持しており、 金融危機下で落ち込んだトレーディング・シェアの回復で前進してい る。

同社広報のマーク・レーク氏によると、ケラハー氏とトーブマン 氏、ゴーマンCEOはコメントを控えている。

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