スズキ株が急伸、独誌報道で敵対的買収観測広がる-需給改善に期待

スズキ株が、約1カ月半ぶりの高 値水準を回復。独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が同社に対 する出資比率を引き上げ、子会社化する可能性があると独誌が報じた ことから、敵対的買収による株式需給の改善が期待された。

株価は一時、前営業日比5.3%高の1695円と急伸。8月4日以来 の高値を付けた。午前10時4分時点で、スズキ株は日経平均株価の押 し上げ寄与度で2位となっている。

クレディ・スイス証券の高橋一生アナリストは、「もしフォルクス ワーゲンが敵対的買収をすれば、需給が締まると短期筋は考えている 上、フォルクスワーゲンがスズキ株を保有し続ければ、需給は現状よ り悪化せず、最悪の場合でもスズキは保有分を自社株買いで対応する 可能性がある」との見方を示した。現在は株式市場が不透明なことか ら、「より需給が良好な銘柄に資金が向かいやすい」と言う。

もっとも、VWによる敵対的買収の実現性については「スズキ経 営陣が否定的な中ではシナジーが生まれにくく、可能性は少ない。株 価の反応はスペキュレーションの域を出ない」と同氏は指摘した。

独誌シュピーゲルは18日、VW首脳が「スズキ買収の可能性を排 除しない」と発言したなどと報道。VWの広報担当者、ミヒャエル・ ブレンデル氏は18日、スズキの19.9%株式の保有を継続する意向を 示すとともに、同社は独立した企業であるとの認識を示している。

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