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LNG価格:3年ぶり高値に高騰か-原発事故の余波と中印の需要増で

液化天然ガス(LNG)の価格 が3年ぶりの高値に上昇するとの見方が強まっている。日本や中国、 インドの需要の伸びが供給を上回り、英BGグループや米エクソンモ ービルなど生産会社の売り上げが増加しそうだ。

福島第一原子力発電所の事故後、原子力発電の代替燃料として日 本のLNG輸入が過去最高水準に達したことに加え、中国の1-6月 (上期)の輸入は27%増加した。このため、ブルームバーグが集計し たデータによると、今年の冬期のLNG価格は100万BTU(英国熱 量単位)当たり約20ドルと、昨年比で71%上昇し、2008年以来の高 値に達する可能性がある。サンフォード ・C・バーンスティーンに よれば、消費が拡大する中、世界のLNGの余剰生産能力は今年、約 50%縮小し、14年にかけて減少が続く見通しだ。

LNG価格の上昇を背景に、エクソンとBGは開発と輸送の増強 を進めつつある。LNGはBGの1-6月の営業利益の27%を占めた。 また、北米のLNG輸出が16年までに加速し、世界の新興国の石 油・石炭価格の上昇によるインフレの抑制につながる可能性がある。

インド最大のLNG輸入業者ペトロネットLNGの共同保有企業 で、同国最大のガス供給会社であるGAILインディアのディレクタ ー、P・K・ジャイン氏(ニューデリー在勤)は「LNG需要は拡大 が予想され、他に選択肢はない」と指摘。「福島の事故後、日本のL NG消費が増えているためアジアの需要が拡大するとみられ、欧州各 国も原子力から移行しつつあることから、LNGの長期的な需要は伸 びる見込みだ」と述べた。

シティグループのアナリスト、マーク・グリーンウッド氏(シド ニー在勤)によれば、3月に発生した東日本大震災の影響による福島 第一原発の事故後、LNG価格は約33%高騰し、100万BTU当たり 16ドルに迫っている。ブルームバーグ・ニュースがアナリスト8人を 対象に実施した調査の中央値では、今年の冬期には20ドルに上昇す ると予想されている。

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