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【個別銘柄】金融、東電、海運、日写印、JT、スズキ、紙パ、大王

20日の日本株市場で、株価変動材 料のあった銘柄の終値は以下の通り。

金融株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)が先週末比

2.8%安の2121円、第一生命保険(8750)が6.3%安の7万9400円、 野村ホールディングス(8604)が3.9%安の296円など。東証1部33 業種の下落率上位には保険、証券・商品先物取引、その他金融が並ん だ。欧州財務相会合で域内の債務危機に対する具体策が打ち出されず、 米格付け会社のスタンダード・アンド・プアーズが19日にイタリアの 長期と短期のソブリン格付けを引き下げたことで、欧州財政問題悪化 による金融システムへの警戒感が高まった。

東京電力(9501):8.1%安の308円と終値で6月24日以来、約3 カ月ぶりの安値。東証1部の売買代金首位。2012年度から時限的に電 気料金を10-15%値上げする案を白紙撤回したことが17日分かった、 と共同通信が同日夕に報道。同社の経営実態を調査する政府の第三者 委員会が容認しない姿勢を見せ、与党や世論の反発も強く、経費削減 を優先せざるを得ないという。値上げによる業績改善期待が後退した。

海運株:商船三井(9104)が6.2%安の320円、日本郵船(9101) が6%安の219円など下げが目立った。海運業指数は東証1部33業種 の下落率トップ。ばら積み船の運賃指標は16日に前日比4.9%安、19 日は2.8%安と日本の3連休期間中に3日続落となっており、市況高 による業績改善期待が一服した。

日本写真印刷(7915):23%安の858円で、東証1部の値下がり率 1位。グループの正社員・非正社員合計で700人規模の人員削減を16 日に発表。構造改革の実施に伴い約112億円の特別損失などを計上す るため、従来は2億5000万円の黒字とみていた12年3月期の連結純 損益見通しを、270億円の赤字に下方修正したことが嫌気された。1 株当たり45円を計画していた年間配当も無配に見直し。

JT(2914):5.4%高の36万8000円で、終値で約3年ぶりの高 値。政府は保有する同社株の一部を売却するため、JT法を改正する 方針を固めたと17日付の日本経済新聞朝刊が報道。JPモルガン証券 では、これにより一部売却の可能性が高まるとともに、増配を後押し するとの見解を示した。さらに野村証券では、欧州での19日開催のミ ーティングでたばこ事業に関するアップデートが行われ、海外産葉た ばこ比重の上昇による国内事業の限界利益率の改善見通しや12年3 月期上期の海外たばこ事業の好調な進ちょくなど、国内外ともにポジ ティブニュースがあったと指摘した。東証1部の値上がり率2位。

スズキ(7269):3%高の1659円。独自動車大手フォルクスワー ゲン(VW)が同社に対する出資比率を引き上げ、子会社化する可能 性があると独誌シュピーゲルが報じ、敵対的買収による株式需給の改 善が期待された。VWの広報担当者、ミヒャエル・ブレンデル氏は18 日、スズキの19.9%株式の保有を継続する意向を示すとともに、同社 は独立した企業であるとの認識を示した。独誌がVW幹部の発言とし て、両社の提携関係が終わることになればスズキを買収する可能性も 排除しない、と報じたことについては言及を避けた。

アドバンテスト(6857):6.2%安の863円。DRAMテスタ受注 が一段と減速するリスクや一部ロジック顧客における設備投資抑制の 動きなどを織り込み、ゴールドマン・サックス証券では業績予想を減 額し、目標株価を800円へ引き下げた。投資判断は「売り」を確認。

パルプ・紙株:王子製紙(3861)が4.8%高の415円、レンゴー (3941)が3.4%高の575円など。パルプ・紙指数は、東証1部33業 種の上昇率首位。SMBC日興証券は16日、紙パセクターの業種格付 けを「弱気」から「中立」へ上げた。段ボール原紙・製品は国内値上 げが12年3月期下半期以降見込めるなどと指摘し、個別でも王子紙と レンゴーを「1(アウトパフォーム)」へ格上げ。また大和証券キャピ タル・マーケッツでは、印刷用紙や板紙・段ボール事業の収益改善を 予想し、紙パ業界の投資判断「アウトパフォーム」を強調した。

大王製紙(3880):7.2%安の661円。井川意高会長が取締役を辞 任したと16日に発表。グループ会社からの借り入れについてガバナン ス上の問題があり、本人から辞任の申し出があったという。借入残高 は約50億円。貸し付けられた資金について本人と親族から保有株など で弁済の申し出を受けているとしているが、経営体制や株式需給悪化 への不透明感が高まった。

三菱重工業(7011):3.7%安の317円。同社は19日夕にウェブサ イトで、8月中旬にコンピューターウイルスに感染した可能性が分か り、その後ウイルスの特性で情報漏えいの危険性も判明、警察当局に 報告・相談し、外部の専門家と共同で調査、対応していることを明ら かにした。同社製品や技術に関する情報の社外へのデータ流出は現在 確認されていない、としたが、共同通信は20日午前、ウイルス感染し たサーバーが海外サイトに強制接続され、情報が流出していたことが 分かったと報じている。

カプコン(9697):4.1%安の1932円。12年3月期下期に発売予 定の大型パッケージソフトの販売は、欧米市場での競争激化の影響が 懸念されるなどとし、岡三証券では投資判断を「強気」から「中立」 へ引き下げた。

カカクコム(2371):5%高の2937円。三菱UFJモルガン・ス タンレー証券では、サービス部門のけん引やクリック単価の値上げに よる顧客サポート業務の貢献から業績予想を増額。目標株価を2670 円から3250円に引き上げた。いちよし経済研究所では、グーグル日本 法人が実店舗の商品価格や在庫状況をネット上に公開する新サービス を始めることは、同社株にポジティブとも指摘している。

東レ(3402):3%高の555円。SMBC日興証券は16日、投資 判断を新規に「アウトパフォーム」とし、目標株価を760円に据えた。 炭素繊維や水処理に代表されるグリーンイノベーション事業の成長ポ テンシャルが大きいことなどから、化学・繊維セクターのトップピッ クに位置付けると評価している。

三陽商会(8011):6.1%安の186円。本社事務所として賃借する 汐留ビルディングから12年度に退去し、四谷旧本社ビルとその近隣ビ ルに移転することを決め、減損損失など8億5000万円を第3四半期に 特別損失に計上すると16日に発表。これまで未定としていた11年12 月期連結業績計画も公表し、純損益は11億円の赤字(前期は7億5000 万円の黒字)とした。

大和工業(5444):2.5%安の1984円。ゴールドマン証では、米国 景気および建設セクターの見通しが弱まったとし、米国事業が利益の 60%を占める同社の目先の予見可能性が低下したと分析。投資判断を 「買い」から「中立」へ引き下げた。

村田製作所(6981):2.5%高の4515円。フィリピンに積層セラミ ックコンデンサの新工場を建設する、と20日付の日経新聞が報道。投 資額は約30億円で、今月末にマニラ近郊に用地を取得し、13年1月 に第1棟を稼働するとしている。

日本医療事務センター(9652):値幅制限いっぱいのストップ高と なる80円(25%)高の400円。経営陣による自社買収(MBO)で株 式を非公開化すると16日に発表。エヌ・シー・ホールディングスが行 う株式公開買い付け(TOB)に賛同の意を表明、TOB価格は1株 530円、買い付け代金は117億円で、TOB価格へのさや寄せを見込 む買いが膨らんだ。

タムロン(7740):3.5%高の2381円。ミラーレスカメラ市場が追 加的な収益拡大要因に成り得ると評価し、JPモルガン証券では投資 判断を「中立」から「オーバーウエート」へ引き上げた。

エルピーダメモリ(6665):1%高の581円。DRAM市況が底を 脱する時期に差し掛かっているなどと評価し、ゴールドマン証では投 資判断を「中立」から「買い」へ引き上げた。目標株価は750円。

クスリのアオキ(3398):2.1%高の1130円。販売促進策の強化や 店舗改装の効果などで来店客数が増加、調剤部門も堅調に推移してお り、12年5月期の連結純利益予想を従来から18%上積みし、前期比 48%増の15億5200万円に増額修正した。

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