UBSが取締役会を開催へ、投資銀行トップはリスク管理見直しを約束

不正取引による23億ドル(約 1760億円)の損失を公表したスイス最大の銀行、UBSは今週、シン ガポールで取締役会を開く。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

関係者の1人によると、取締役会は損失と経営陣交代の可能性に ついて協議する。同関係者は協議が非公開だとして匿名を条件に語っ た。この定例取締役会は損失が発覚する前から予定されていたもので、 同時に開催されるシンガポール・フォーミュラ・ワン・グランプリで 同社は顧客を接待することになっている。政府系ファンド(SWF) のシンガポール政府投資公社(GIC)はUBSの筆頭株主。

一方、UBSの投資銀行部門のカールステン・ケンジェター最高 経営責任者(CEO)は従業員に対し、リスク管理の不行き届きに対 処すべく「全力を挙げる」方針を表明した。

損失規模は当初見積もりを3億ドル上回ったとUBSが明らかに した18日、ケンジェターCEOは従業員向け文書で「われわれは怒 りと不満を共有している」と述べ、「将来の失敗を確実に避けるには 警戒の継続が鍵になる」と記した。同文書はブルームバーグ・ニュー スがコピーを入手したもので、同社のロンドン在勤広報担当者が内容 を確認した。

ケンジェターCEOはUBSが信用危機で過去最大の損失を計上 した後の2008年に同社入りし、債券部門の立て直しを図っていた。 今回の損失でリスク管理の甘さが明るみになったため、ケンジェター 氏ら同社幹部は辞任圧力にさらされる可能性がある。ただ、同社のオ ズワルド・グルーベルCEOは続投する考えを示している。

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