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米国株(19日):反落、市場はギリシャ危機めぐる展開に注目

米株式相場は反落。市場ではギ リシャ債務危機をめぐる展開に注目が集まっている。前週末までのS &P500種株価指数は7月以来の長期連続高となっていた。

取引終盤の1時間で相場は下げを縮小した。ギリシャが、同国救 済をめぐる欧州当局者との協議について生産的だったとの認識を示し たことが手掛かり。バンク・オブ・アメリカ(BOA)とJPモルガ ン・チェースが安い。欧州の銀行株が下げた流れを受けた。アルミ生 産のアルコアなど商品株も値下がり。ヒューレット・パッカード(H P)など経済成長との関連性の強い銘柄も大きく売られた。

S&P500種株価指数は前週末比1%安の1204.09。一時

2.3%まで下げた。同指数は先週5日続伸していた。ダウ工業株30 種平均はこの日108.08ドル(0.9%)下げて11401.01ドル。

ハリス・ブライベート・バンク(シカゴ)のジャック・アブリン 最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで、「相場に影響する のは欧州の問題のみだ」とした上で、「中央銀行は流動性を供給する ことはできるが、構造的な不均衡は解決できない」と指摘した。

S&P500種は先週、5.4%上昇。週間ベースでは2009年以来 で3番目に大きな上昇率だった。各国中銀が協調してユーロ圏の銀行 にドル資金を供給すると発表したほか、サルコジ仏大統領とメルケル 独首相がギリシャがユーロ圏にとどまると確信していると述べたこと に反応した。

ギリシャ支援

欧州連合(EU)と国際通貨基金(IMF)の代表はこの日、ギ リシャへの救済融資をめぐりベニゼロス財務相らと電話会議を実施し た。

ギリシャ財務省は電話会議について、「生産的で実のある協議だ った」と電子メールで発表した。電話会議は明日再開するとしている。

D.A.デービッドソン(オレゴン州レークオスウェーゴ)のチ ーフ市場ストラテジスト、フレデリック・ディクソン氏は電話インタ ビューで、「市場ではギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥る確 率は非常に高いと予想されている」と指摘。また「今週の米連邦公開 市場委員会(FOMC)への期待も大きい」とし、失望が広がる可能 性もあると述べた。

FOMCの見通し

今週20-21日のFOMCでは、景気浮揚に向けた新たな措置が 示される可能性がある。バーナンキ議長は8日ミネアポリスでの講演 で、景気浮揚のための手段を「適切に利用する用意がある」と語った。

全米ホームビルダー協会(NAHB)とウェルズ・ファーゴが発 表した9月の米住宅市場指数は3カ月ぶりの低水準に低下。この統計 にも反応し株式相場は軟調な展開が続いた。

S&P500種では金融株指数が2.7%安と、主要10業種中で最 大の下げとなった。BOAは3.3%安の6.99ドル。JPモルガンは

2.8%下げて32.49ドル。

生保各社も値下がり。ウェルズ・ファーゴが生保業界の利益予想 を引き下げたことが嫌気された。メットライフは4.6%安の31.51 ドル。

またエネルギーおよび資源の需要が鈍化するとの懸念から商品株 が下落。アルコアは3.3%安の11.58ドル。エクソンモービルは

1.1%下げて73.70ドル。

景気敏感株で構成されるモルガン・スタンレー・シクリカル指数 は1.6%下落。また景気動向の目安とされるダウ輸送株平均は

1.7%下げた。パソコンメーカー最大手のHPは2.6%安の22.91 ドル。

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