米国債(19日):上昇、ギリシャ危機で逃避-2年債利回り最低

米国債は上昇。2年債利回り は過去最低を更新した。ギリシャがデフォルト(債務不履行)に向 かっているとの懸念から、比較的安全とされる米国債の需要が高ま った。この日は株価が世界的に低迷した。

10年債利回りの下げはここ2週間で最大だった。ギリシャの パパンドレウ首相が訪米を中止し、国際支援受け取りに向けた取り 組みに注力するため国内に残ると述べたのが手掛かりとなった。連 邦準備制度理事会(FRB)が今週、借り入れコストの低下を目指 し、償還期限の長い国債の保有を拡大する計画を発表するとの見方 も買い材料となった。

ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユ ニオン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストフ ァー・サリバン氏は「長引くギリシャ問題を背景に世界的に株価が 下落した一方で、米国債が上昇している」と述べ、「この問題は相 当長い間続くだろう。つまり、それだけ低金利も続くということだ」 と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク 時間午後4時6分現在、10年債利回りは前営業日比10ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)低下の1.95%。同年債(表面利 率2.125%、2021年8月償還)価格は27/32上げて101 17/32。

10年債利回りは一時12bp下げる場面もあった。日中ベース では9月2日以来で最大の低下。先週の10年債利回りは過去最低の

1.8770%をつけた。30年債相場はこの日、2ポイント近く上昇、 利回りは10bp低下して3.23%。2年債利回りは1bp低下して

0.16%。この日は一時、過去最低の0.1451%まで下げた。

ギリシャをめぐる電話会議

CRTキャピタル・グループのデービッド・エーダー氏は、 「政策当局者は何もできずにいるばかりか、何かしようという意欲 もない」と述べ、「FRBが保有する2年債を売却するリスクが認識 され、利回りが15bpでも2年債に買いが入っているのはそのため だ」と続けた。

ギリシャ財務省は19日に行われたベニゼロス財務相と欧州中 央銀行(ECB)、欧州委員会、国際通貨基金(IMF)の代表に よるギリシャ動向をめぐる電話会議について、「生産的で実のある 協議だった」とコメントを電子メールで発表した。電話会議は20 日夜に再開するという。この後、米国債は上げ幅を縮小した。

米国債買いが加速

米ウォール街の大手債券トレーダーによる米国債買いが勢い を増している。FRBが今週、景気浮揚のために償還期限の長い米 国債の購入計画を発表するとの観測が背景だ。米連邦公開市場委員 会(FOMC)は20-21日に開催される。

FRBのデータによると、9月7日時点で、プライマリーデ ィーラー(政府証券公認ディーラー)20社が保有する償還期限1 年以上の米国債は151億ドル。5月6日時点では750億ドルの売 り越しだった。

FRBは保有証券の償還元本を再投資する既存方針を維持 しており、これに基づき償還期限が2013年3月から2014年2月 までの米国債8億3000万ドル相当を取得した。

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