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バーナンキ議長もインフレ容認か-「正統派」金融政策への挑戦

世界各国で現在インフレの赤信 号が点滅しているが、経済成長が低迷する中、利上げに青信号を出す ほど問題ではないのかもしれない。

米連邦準備制度理事会(FRB)の元高官、ビンセント・ライン ハート氏はインフレ率が3%に達する可能性もあるとみているが、一 部のFRB当局者は実際にインフレが同水準まで高まるまで政策金利 をゼロ付近にとどめることを支持している。英国ではインフレ率がイ ングランド銀行(英中央銀行)が目安とする2%を21カ月連続で上 回っているものの、政策金利を過去最低に据え置いている。ブラジル はインフレ率が6年ぶり高水準に上昇したものの、景気支援のため8 月31日に予想外の利下げを実施した。

FRBのバーナンキ議長やイングランド銀のキング総裁ら政策当 局者は、「正統派」金融政策に挑戦状を付きつけ、使い果たした政策 手段を補充し、二番底に陥る危険のある景気を回復させようとしてい るのかもしれない。ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントの チーフ債券ストラテジスト、ジェームズ・コーチャン氏は、インフレ 上昇の容認は長期の米国債の魅力を低下させる一方、株式および商品 の相場を支援する可能性があると話す。

コーチャン氏は「切羽詰った感がある」と指摘。「当局者はこれ までの金融政策に期待通りの効果が出ていないことを明らかに懸念し ている。彼らはなぜなのか、何をすればいいのかを自問している」と 続けた。

ラインハート氏は採用されるとすれば、1970年代のフォード政 権が掲げた「今こそインフレを倒せ」の逆となる「今こそインフレを 起こせ」と呼ぶような政策になるのではないかと指摘する。

同氏は「高インフレが悪いということは誰もが知っている」とし た上で、「どこが境界線かは誰も確信できていない」と付け加えた。

FRBは20日から2日間、連邦公開市場委員会(FOMC)を 開催し、21日に声明を発表する。一部のエコノミストは、長期借り 入れコストの低下および成長押し上げを狙った追加刺激策を予想して いる。

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