【ECB要人発言録】景気リスク大きく高まる-バイトマン独連銀総裁

9月12日から19日までの欧州 中央銀行(ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言 者の氏名をクリックしてください)。

<9月19日> リイカネン・フィンランド中銀総裁(声明で):9月の政策決定会合 で、ECB政策委員会は金融政策スタンスを変更しないことを決め た。政策委はユーロ圏の経済活動に対するリスクの見方は変えた。 経済成長へのリスクは著しく下向きだ。

<9月17日> バイトマン独連銀総裁(ポーランドでの財務相・中銀総裁会合後に 発言):景気見通しをめぐるリスクが大きく高まった。欧州連合(E U)のソブリン債危機に関連する金融市場の緊張が理由だ。

今広がっている経済に対する悲観的な見方は一部誇張されている。 春に見られた経済成長の鈍化は主に一時的な要因によるものだ。成 長は鈍化しているが引き続き堅調なため、景気を刺激する措置は不 要だ。

シュタルク理事(イタリア紙スタンパとのインタビューで):ユーロ は常に安定的な通貨であり続ける。ユーロ圏諸国がコミットメント を十分尊重することが不可欠だ。

<9月15日> トリシェ総裁(ポーランドのウロツワフで講演):マネー・マーケッ ト・ファンド(MMF)など影の銀行や高頻度取引を手掛けるトレ ーダーが金融システムに及ぼすリスクについて金融監督当局の監視 を強化する必要がある。市場の安定に対する潜在的脅威を特定およ び監視し、評価する義務がある。

<9月13日> バイトマン・独連銀総裁(ケルンで講演):困難な状況にあるユーロ 圏の加盟国や域内銀行を支援する財政政策の負担を一部軽減する役 割を中央銀行が現在担っている。ユーロシステム(ECBと欧州通 貨統合参加17カ国の中央銀行)のバランスシートは相当なリスクを 負っている。このようなリスクは今減らすべきであり、決して拡大 させてはならないと確信している。

<9月12日> コンスタンシオ副総裁(バーゼルでの記者団との質疑応答で):現状 は、行動が正当化されたリーマンの時とは依然として非常に異なっ ている。

トリシェ総裁(バーゼルでの中銀総裁会議で):われわれはリセッシ ョン(景気後退)を全く予想していないが、今までに比べて成長が 減速するとはみている。必要に応じて銀行に流動性を供給する用意 がある。すべての中銀がこの意向を表明した。

インフレ期待をしっかりと抑制するとともに、インフレとデフレの リスクに備えるという目的で結束している。先進経済のインフレ率 がゼロに近い水準になるとは考えていない。

シュタルク理事(アイリッシュ・タイムズ紙とのインタビューで): 現況下では本当に守られている国はない。各国は財政赤字削減で先 手を打つ必要がある。

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