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米国株(16日):5日続伸、欧州危機懸念和らぐ-消費関連が好調

米株式相場は5日続伸。S&P 500種株価指数は7月以降で最長の連続高となった。欧州指導者に よる域内の債務危機収束へ向けた取り組みがさらに進展するとの楽 観的な見方が広がった。

アマゾン・ドット・コムは5.5%高と急伸し、過去最高値を付 けた。消費財メーカーのプロクター&ギャンブル(P&G)は2.5 %上昇。米消費者マインド指数の改善が手掛かり。ユナイテッド・ テクノロジーズが買収へ向けた資金調達に動いているとの報道を受 け、テクストロンとタイコ・インターナショナル、ロックウェル・ コリンズの株価は急伸。バンク・オブ・アメリカ(BOA)やJP モルガン・チェースは値を下げた。

S&P500種株価指数は前日比0.6%高の1216.01。同指数は 今週5.4%上昇した。週間ベースでは2009年以降で3番目に高い上 昇率。ダウ工業株30種平均は75.91ドル(0.7%)高の11509.09 ドル。年初来の下げ幅を0.6%に縮小した。

ハイマーク・キャピタル・マネジメントのデービッド・ゲーツ最 高投資責任者(CIO、サンフランシスコ在勤)は電話インタビュー で、「株式市場は極めて割安となっている」と指摘。「状況が改善し 始めるにつれ、相場はより正常に近い価値を取り戻すだろう。ECB の措置が好感され、リスクは幾分和らいだ。さらに、最新の統計は経 済活動の停滞が一時的なものであることを示唆している」と述べた。

この日、ポーランドのウロツワフでガイトナー米財務長官を交え たユーロ圏財務相会合が開催され、域内の高債務国への対応手段をめ ぐる協議が始まった。

「人質にされた」

欧州の財務相らは勢いを失いつつある域内経済にてこ入れするた めの財政出動の可能性を否定した。15日に欧州中央銀行(ECB) が発表したドル資金供給措置に加えた銀行支援の意向も示唆しなかっ た。ガイトナー長官の意向と裏腹に、過去18カ月にわたった債務危 機の後ではユーロ圏諸国には減税や歳出拡大による景気刺激策を実施 する余裕はないとの考えが示された。

34億ドル相当の資産を運用するパリセード・キャピタル・マネ ジメントの共同最高投資責任者(CIO)、ダン・ベルー氏は電話イ ンタビューで、「われわれは欧州危機の人質にされたようなものだ」 と述べ、「リセッション(景気後退)を引き起こすようなシステミッ クな動きが起こるのではないかという不安がある。センチメントは 非常に悲観的だ。押し目があれば買いの好機だと説く必要がある」 と続けた。

消費者信頼感指数が上昇

S&P500種を構成する24業種のうち、消費財と小売株指数が 上昇率で上位となった。インターネット通販最大手のアマゾンは

5.5%高の239.30ドルと急伸し、97年の上場以来の最高値を付け た。世界最大の消費財メーカーのプロクター&ギャンブル(P&G) は2.5%高の64.33ドル。ダウ構成銘柄中で最も上昇率が高かった。

9月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値) は57.8と、前月の55.7から上昇した。ブルームバーグ・ニュース がまとめたエコノミスト予想の中央値は57だった。一方、6カ月後 の先行き景況感を示す指数は47と前月の47.4から低下、1980年 5月以来の低水準に落ち込んだ。

ヘリコプターや輸送機、空調設備などを製造する米ユナイテッ ド・テクノロジーズは、米国内でのM&A(企業の合併・買収)に向 けて200億ドル(約1兆5400億円)超の資金調達を模索している。 事情に詳しい関係者が16日、匿名を条件に明らかにした。ユナイテ ッド・テクノロジーズ広報のジョン・モラン氏はコメントを控えた。

これより先、匿名の関係者の話としてロイター通信が報道。記事 によれば、グッドリッチや ロックウェル・コリンズなどが魅力的な 買収先候補として挙げられている。過去にはテクストロンやタイコ・ インターナショナル、 ハネウェル・インターナショナルが候補に挙 がったという。ロックウェルは7.8%高の56.21ドルと、S&P 500種銘柄中で上昇率1位だった。テクストロンは6.8%高の

18.63ドル、タイコは3.1%高の43.70ドルで取引を終えた。

S&P500種を構成する24業種のうち銀行株指数は0.4%安と 下落率が最大だった。BOAは1.4%安の7.23ドル、JPモルガン は1.1%安の33.43ドルとそれぞれ値を下げた。

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