デンマーク新政権担う社民党、財政赤字削減を表明-EU規定順守する

15日のデンマーク総選挙で勝 利を収めた野党の社会民主党は政権交代を前に、財政赤字を欧州連合 (EU)が規定する対国内総生産(GDP)比で3%以内に縮小させ ると表明した。

社民党の財務政策担当者、モルテン・ボエドスコフ氏は同日、コ ペンハーゲンでインタビューに応じ、「デンマークの経済再生を指揮 し、すべての義務を満たす全面的に責任ある経済政策に取り組む」と 述べ、EUが財政安定成長協定で定める規定も守ると説明した。

デンマーク初の女性首相として新政権を担うヘレ・トーニング・ シュミット社民党党首(44)は、年間の政府支出をラスムセン現政権 の計画から210億クローネ(約3000億円)増やすと公約。富裕層 への増税や学校・病院向け支出増も選挙中に打ち出しており、こうし た政策は同国の最上級格付けを損ねる恐れがあるとラスムセン首相は 警告していた。

財務省は先月24日、同国の財政赤字が対GDPで3%を超え、 今年は3.8%となった後、2012年には4.6%に達するとの見通し を示した。EUの行政執行機関である欧州委員会が5月に示した予測 によれば、ユーロ圏諸国の平均は今年が4.3%。来年は3.5%への 改善が見込まれている。

トーニング・シュミット氏党首は16日放映されたTV2とのイ ンタビューで、「われわれは経済を整え、成長を開始させる必要があ る」と述べ、「それに向け日夜取り組んでいる」と語った。