来週のNY原油先物:45%が下落予想-欧州債務危機めぐる懸念で

来週のニューヨーク原油先物相場 は、下落するとの見方が優勢だ。欧州債務危機で世界の景気に水が差 され、燃料需要が低迷するとの懸念が強まった。

ブルームバーグ・ニュースがアナリスト40人を対象に実施した 調査では、18人(45%)が来週の原油先物相場は下落すると予想。上 昇を予想したのは13人(33%)だった。ほぼ変わらずとの予測は9人。 先週は50%が下落を予想した。

欧州中央銀行(ECB)は月報で、ユーロ圏が「特段に高い不確 実性に直面し、下振れリスクは強まっている」との見方を示した。ト リシェECB総裁は8日の声明で同様の見解を表明していた。ECB は先週、今年の経済成長率見通しを1.9%から1.6%に、来年を1.7% から1.3%にそれぞれ下方修正した。16日にはインフレリスクが後退 していると指摘した。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・ キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は電 子メールで「ユーロ圏の懸念が市場や経済見通しを揺るがしており、 原油相場は圧力を受けるだろう」と述べた。

9日までの4週間の総石油製品供給は平均で1%減の日量1920 万バレルと3週連続で減少した。その前は4週連続で増加していた。

原油先物10月限は今週に入って2.16ドル(2.5%)上昇し、15 日の終値はバレル当たり89.40ドルだった。年初来では2.2%下落。

2004年4月の調査開始以来、相場の方向性を正しく予測した確率 は47%。ブルームバーグは石油アナリストとトレーダーを対象に毎週 木曜日に翌週の原油価格について、上昇、下落、ほぼ変わらずの見通 しを問う調査を実施している。