ECB総裁、危機に対して先手打つ必要-「目的の一致」示す行動を

【記者:James G. Neuger、Christian Vits】

9月16日(ブルームバーグ):欧州中央銀行(ECB)のトリシ ェ総裁は、ユーロ圏各国政府に対して、債務危機を食い止めるために 断固たる行動を取るよう強く求めた。ECBは15日、日米欧の主要 中銀と協調し、年末越えのドル資金を供給すると発表し、危機対応で 時間を稼ぐ行動に出た。

トリシェ総裁は、欧州連合(EU)がポーランドのブロツワフで 開く16日の財務相理事会を控えて、主要中銀が債務危機で打撃を受 けた欧州の銀行へのドル資金供給で協調したのと同じように欧州の財 務相らも「目的の一致」を示す必要があると訴えた。

総裁は15日遅くにブロツワフで、一部の人々が数カ月前に考え ていたのとは異なり、「われわれは通常の状態に復帰していない」と 発言。「全ての当局者に対し、あらゆる決定を迅速に実行し、常に先 手を打つよう求める」と呼び掛けた。

ユーロ圏財務相会合は16日午前7時半(日本時間午後2時半) から開かれ、正午から記者会見が行われる。EU財務相理事会はこの 日の午後と17日午前に開催される。財務相理事会には開催国である ポーランド政府の招待で、ガイトナー米財務長官も出席する。ユーロ 圏の危機対応を協議する会合に同長官が参加するのはこれが初めて。