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UBS、行員の不正取引で警察への通報後にFSAに連絡-関係者

スイス最大の銀行UBSが行員の 拘束を警察に要請したのは15日午前1時で、英金融監督当局や訴追機 関に通知したのはその後だったことが事情に詳しい関係者2人の話で 明らかになった。

捜査は非公開だとして関係者らが匿名を条件に語ったところによ ると、英金融サービス機構(FSA)は警察への通知の後に知らされ た。知能犯罪の訴追などを行う重大不正監視局(SFO)には全く連 絡がなかったという。

今回のケースは司法管轄権の重複が多い英国の金融犯罪取り締ま り体制の複雑な実態を浮き彫りにした。サステーナブル・リスクスの 金融規制アドバイザー、リンゼー・トーマス氏は電話インタビューで、 UBSが20億ドル(約1530億円)の損失を知って真っ直ぐ警察に向 かったのは、クウェク・アドボリ容疑者(31)が逃亡する恐れがある ことや、同行がいかなる犯罪からも距離を置きたかったことを示して いると指摘。UBSは「重大な犯罪行為であることや自分たちが被害 者であることをほのめかしたいのだ」と付け加えた。

ロンドン市警察はこの日午前3時30分にアドボリ容疑者をUB S投資銀行部門での不正取引に関連した職権乱用と詐欺の疑いで逮捕 した。同市警で捜査の指揮を執っているダイソン氏によると、アドボ リ容疑者は引き続き取り調べを受けている。

「デルタ・ワン」

UBSは発表文で、引き続きこの件を調査中だと説明、顧客取引 には影響がないとする一方で、この損失で7-9月(第3四半期)決 算が赤字になる可能性を明らかにした。

アドボリ容疑者は顧客向け取引を扱う「デルタ・ワン」部門に勤 務していた。同部門は通常、顧客が証券バスケットの運用で投機やヘ ッジするのを手助けしていた。同容疑者は2003年にイングランド中部 にあるノッティンガム大学を卒業。同大学によれば、電子商取引やデ ジタル・ビジネスの学位を取得したという。

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