米ゴールドマン、「グローバル・アルファ」ヘッジファンドを閉鎖へ

米ゴールドマン・サックス・グル ープは、クオンツファンドの「グローバル・アルファ」を閉鎖する。 同ファンドはかつてゴールドマンの最大のヘッジファンドだったが、 顧客が資金を引き揚げたことから閉鎖を決めた。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントから顧客に宛 てた14日の書簡によると、同ファンドは今月末で手数料の受け取りを やめ、10月半ばまでに大半の資産を清算する計画。運用資産は6月末 に17億ドル(約1300億円)を下回っていた。事情に詳しい関係者が 匿名を条件に述べたもので、2007年には110億ドル超を運用していた。

ロイド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)の下でゴー ルドマンは07年以来、グローバル・アルファの縮小を進めてきた。同 年には世界の通貨・株式・債券の投資の失敗で40%の資産を失ってい た。共同運用者だったマーク・カーハート、レイモンド・イワノース キー両氏は2009年3月に退社。カティンカ・ドモトーフィ氏がクオン ツ投資部門の責任者となり、560億ドル相当の運用を統括していた。

ロイター通信は15日、グローバル・アルファが今年8月末までに 12%を失ったと報じていた。また、同ファンドの閉鎖については米紙 ウォールストリート・ジャーナルが先に報じた。ゴールドマンのニュ ーヨーク在勤の広報担当、エド・キャナデー氏は顧客向け書簡の内容 を肯定したものの、ファンドの運用成績についてはコメントできない と述べた。

また、14日付の別の顧客向け書簡によると、ドモトーフィ氏は年 末で退社し、パートナーのアーメン・アバネシアンス氏らがチームを 率いる。パナゴラ・アセット・マネジメントからロン・フア氏も加わ る。

ファンドについての書簡によれば、ゴールドマンは10月末までに ファンド資産の85-90%を換金して顧客に返還する考え。08年に破綻 した米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスに対する債権の整理 にはさらに時間がかかる見込みで、リーマンに対し債務がある可能性 もあるという。