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9月15日の米国マーケットサマリー:株高・国債安、資金供給発表で

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3888 1.3755 ドル/円 76.63 76.62 ユーロ/円 106.43 105.39

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,433.03 +186.30 +1.7% S&P500種 1,209.11 +20.43 +1.7% ナスダック総合指数 2,607.07 +34.52 +1.3%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .19% +.00 米国債10年物 2.08% +.10 米国債30年物 3.36% +.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,781.40 -45.10 -2.47% 原油先物 (ドル/バレル) 89.27 +.36 +.40%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではユーロが対ドルで上昇。一時は1 カ月ぶりの大幅高となった。欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏内の 金融機関にドル資金を供給するオペを実施すると発表。域内ソブリン 債危機に関連する流動性懸念が緩和された。

ECBは米連邦準備制度理事会(FRB)などとの協調に基 づき、3カ月物資金入札を3回実施する。欧州金融機関の年末越えの ドル需要に対応するオペだ。この日のドルは、予想よりも悪かった経 済統計に反応して下げた。

オーストラリアのウエストパック銀行のシニア為替ストラテ ジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、 「ユーロは短期間でかなり下げたので、どこかで安定した水準を見つ ける必要があった」と述べ、「多くの細かい材料が重なりユーロ買い を支えた」と続けた。

ニューヨーク時間午後3時23分現在、ユーロは対ドルで1% 上昇して1ユーロ=1.3888ドル。一時は1.3%高と、8月15日 以来で最大の上げとなった。ドルは対円では1ドル=76円65銭。 一時は0.9%上昇した。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE) のドル指数は0.8%下げて76.244。

◎米国株式市場

米株式相場は4日続伸。信用危機の収束を目指し、欧州中央銀行 (ECB)は日米など各国金融当局と協調してユーロ圏銀行にドル資 金を供給すると発表。このニュースを受けて、失業者増加による景気 悪化懸念が和らいだ。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比1.7%高の1209.04となっている。

ウェルズ・ファーゴ・ファンド・マネジメントのチーフ・ポート フォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ヤコブセン氏は電話インタ ビューで、「各国中銀が協調行動をとる意義は大きい」とし、「中央 銀行が欧州の市中銀行に流動性を提供する用意があるということは、 恐らく米連邦公開市場委員会(FOMC)が追加緩和に動くという ことを示唆する」と述べた。

ECBは米連邦準備制度理事会(FRB)や日本銀行など世界の 中銀との協調の下に、ユーロ圏の銀行にドル資金を供給する3カ月物 オペを実施すると発表。市中銀行の年末越えのドル資金確保を支援す る。発表を受けて株式相場は上昇した。前日に独仏首脳がギリシャの ユーロ圏離脱はないとあらためて強調したことで、政策当局は欧州の 債務危機を収束させつつあるとの楽観的な見方が広がっていたが、こ の日の発表は市場にさらなる安心感をもたらした。

◎米国債市場

米国債市場では、10年債利回りが3週間余りで最大の上げ。欧 州中央銀行(ECB)が米連邦準備制度理事会(FRB)など世界の 中銀と協調し、ユーロ圏の銀行にドル資金を供給すると発表。これを 受け米国債への逃避需要が後退した。

30年債は前日の上げを消す展開。前日は30年債入札(発行額 130億ドル)で最高落札利回りが過去最低となったことに反応し、 相場は上昇していた。ドイツとフランスは前日、ギリシャが今後とも ユーロ圏にとどまると確信しているとの声明を発表した。

ソシエテ・ジェネラルのトレーダー、アンソニー・クロニン氏 (ニューヨーク在勤)は「欧州が奈落の底に落ちることはない」と指 摘。「大量の米国債売りにつながった。質への逃避の動きが抑えられ ている」と続けた。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後2時26分現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の2.07%。同年債(表面利率

2.125%、2021年8月償還)価格は25/32下げて100 14/32。

◎NY金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。ほぼ3週間ぶりの安値となった。 欧州の銀行が年末まで資金を十分に確保できるとの見方から、域内債 務危機が深刻化するとの不安が後退した。

欧州中央銀行(ECB)は国際協調の下に、金融危機の抑制に向 け銀行にドル資金を供給するオペを実施すると発表した。欧米の株式 相場は上昇。ドイツとフランスがギリシャはユーロ圏にとどまること を確信していると表明したことや、中国がユーロ建て債券をさらに購 入する意向を示唆したことが背景。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は電話インタビューで金相場 について、「ECBの発表に反応したものだ。欧州経済にとって前向 きなものと捉えられている」と指摘。「ECBは当面の応急措置をな んとか見いだした」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 12月限は前日比45.10ドル(2.5%)安の1オンス=1781.40 ドルで終了した。一時は1775ドルと8月26日以来の安値を付け た。

◎NY原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は反発。欧州中央銀行(ECB)が、 ユーロ圏の銀行にドル資金を供給するオペを実施すると発表したこと が背景。

ECBによれば、資金供給は米連邦準備制度理事会(FRB)や イングランド銀行、日本銀行、スイス国立銀行との協調行動となる。 ドイツとフランスの首脳が、ギリシャはユーロ圏にとどまると確信し ていると述べたことも原油買いの手掛かりとなった。域内債務危機の 影響で燃料需要が落ち込むとの懸念が和らいだ。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・ キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は 「ユーロ圏の債務危機に関し、寄せては返すニュースの波に市場は敏 感に反応している」と指摘。「これによりユーロは上昇し、安全逃避 としてのドルの必要性は後退、商品は再び上昇モードになるだろう」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比49セント(0.55%)高の1バレル=89.40ドルで終了。過去 1年間では18%の値上がり。

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