欧州株:3日続伸、独仏のギリシャ支援姿勢に安堵-ECBはドル供給

15日の欧州株式相場は3営業 日続伸。ドイツとフランスの首脳がギリシャが今後もユーロ圏にとど まるとの認識で一致したほか、欧州中央銀行(ECB)はこの日、域 内の銀行にドル資金を十分供給するため、米連邦準備制度理事会(F RB)や日本銀行など世界の中銀と協調すると発表。市場に安心感を もたらした。

ECBの発表を受け、フランスのBNPパリバやクレディ・アグ リコルを中心に金融株が大幅高。スウェーデンの衣料小売り、ヘネ ス・アンド・マウリッツ(H&M)も高い。市場予想を上回る売上高 が好感された。一方、スイスの銀行最大手のUBSは2009年3月以 来の大幅安。同行は投資銀行部門での未承認の取引によって約20億 ドル(約1530億円)のトレーディング損失が発生したことを明らか にした。

ストックス欧州600指数は前日比2%高の228.69で終了。3 営業日続伸で4.5%値上がりした。ただ、今年2月17日に付けた年 初来高値は21%下回っている。欧州債務危機と市場予想を下回る米 経済指標を受け、世界景気の回復がリスクにさらされているとの懸念 は根強い。

ケームズ・キャピタルの戦略責任者、ビル・ディニング氏(エデ ィンバラ在勤)は「ユーロは政治的な手段で金融の手段ではない。ユ ーロ圏を維持するために多大な努力が払われるだろう」と述べ、「多 くの困難があり、市場は苦しい時期を迎えている。今日は幾分、安心 感が出て相場が上昇している」と付け加えた。

サルコジ仏大統領とメルケル独首相は14日、ギリシャのパパン ドレウ首相と電話会談し、同国が今後ともユーロ圏にとどまるのを 「確信」しているとの声明を同日遅くに発表した。

15日の西欧市場では、ギリシャとアイルランドを除く16カ国 で主要株価指数が上昇。ECBがユーロ圏の銀行にドル資金を供給す る3カ月物オペを3度にわたって実施すると発表すると、買いが強ま った。

仏銀最大手BNPパリバは13%高の30.50ユーロと、10年5 月以来の大幅高。クレディ・アグリコルは5.9%上げて5.52ユー ロ。ストックス欧州600指数を構成する銀行株指数は4.1%値上が りし、ここ約1カ月で最大の上昇を示した。

UBSは11%安の9.75スイス・フランで終了。同行は発表文 で、トレーディング損失については引き続き調査中だが顧客のポジシ ョンには影響がないとしている。H&Mは7.1%高の197.90クロ ーナで取引を終えた。

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