「iPhone」人気でブロードコムに最大の恩恵か、アップル取引先

米ブロードコムはアップルから の受注で最大の恩恵を受ける企業の一角だ。アップルの多機能携帯 電話「iPhone(アイフォーン)」やタブレット型コンピュー ター「iPad(アイパッド)」に使われる部品のニーズは、需要 低迷に見舞われる半導体業界で唯一明るさを放っている。

ブロードコムにとって最大の取引先である半導体ファウンドリ ー(受託生産)会社、台湾積体電路製造(TSMC)は先週、7- 9月(第3四半期)の売上高が匿名の顧客からの急ぎの注文の影響 で従来予想を上回る見通しを示した。他の顧客が期待外れの業績を 公表していることから、匿名の顧客というのは、アップルの要求に 対応を急ぐブロードコムである公算が大きいことが、ブルームバー グによるサプライチェーン(供給網)分析で分かった。

ブルームバーグのサプライチェーン担当アナリスト、リチャー ド・ダベンポート氏はリポートで、「ブロードコムはアップルとT SMCとの間の最大の橋渡し役だ」と述べ、「ブロードコムはTS MCに急ぎの注文を出した可能性の高い企業のように見える」と指 摘した。

電子機器の需要が全般に鈍化する中で、ブロードコムを含めて アップルのiPhoneやiPadなどの部品供給業者はパソコン 部品メーカーよりも健闘しているもようだ。ブロードコムは今週、 7-9月(第3四半期)の業績見通しを再確認したが、テキサス・ インスツルメンツ(TI)やアルテラなどの半導体メーカーは景気 低迷を理由に業績予想を下方修正している。こうした対照的な動き は、アップルの機器の販売急増が数百社にわたる供給業者に与える 影響の大きさを際立たせている。

ブロードコムとアップル、TSMCの広報担当者はいずれもコ メントを控えた。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、マイク・アブラ ムスキー氏によれば、7-9月期のiPhone販売は1950万台 (前年同期は1410万台)、iPadは1250万台(同419万台)に 増加する見通し。

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