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英国の若者:失業率が悪化-景気回復低迷の矢面、「失われた世代」に

英国では、若者が景気回復低迷の 矢面に立たされている。職場で足掛かりを得るのが困難な状況で、影響 が長期化するリスクが高まっていると、エコノミストや慈善団体が警鐘 を鳴らしている。

英政府による支出削減幅の大きさに対する懸念が広がる中、14日 に発表された統計では、16-24歳の5-7月の失業率が20.8%と 1992年に集計が開始されて以来の最高水準に達した。リセッション (景気後退)への逆戻り回避に向け英経済が苦闘する中、失業率は上昇 する可能性が高いと、エコノミストらはみている。

ウォーリック大学のアンドルー・オズワルド教授(経済学)は「こ の問題を抱えた若者たちは悪い結果を迎える」と指摘。「失業率が悪化 すれば若者たちへの影響は増幅され、長期にわたって不利な立場に立た されるだろう。われわれは失われた世代を創出していると言える」との 見方を示した。

ロンドンなど英国の都市では先月、暴動や略奪が起き、失業して いる若者に注目が集まり、社会的格差がさらに拡大する可能性があると の懸念が強まっている。キャメロン英首相は14日、雇用創出の必要性 について、連立政権は「現状には全く満足していない」との見解を示し た。

景気の低迷期には、企業は新規採用者を訓練するより既存の社員の 雇用を維持しようとするため、通常、若者が最も打撃を受ける。先進国 全般で、若者の失業率は全体の約2倍に上っている。英国では16-24 歳の失業率は同国の平均である7.9%の2.6倍。7月時点で、若者の 求職者の約25%が1年以上失業していた。

OECD加盟国との比較

経済協力開発機構(OECD)によると、英国では昨年の15-24 歳の失業率は19.1%と、リセッション前の07年時点の14.4%から悪 化した。米国は18.4%、OECD加盟国の平均は16.7%だった。ドイ ツは9.7%。ギリシャは32.9%、スペインは41.6%でOECD加盟国 の中で最も高かった。

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