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債券は反落、日米株高を警戒-中期債などの投資家買いが下支え

債券相場は反落。前日の米国株式 相場の続伸を受けて国内株価が反発しており、債券市場では先物中心 に売りが先行した。しかし、その後は現物債需給の良さを背景に中期 債などに投資家からの買いが入り、相場を下支えした。

SMBC日興証券の山田聡チーフクオンツアナリストは、全般的 に方向感はなく、動きに乏しいとしながらも、「株価が反発したことで 先物は下げて始まった」と話した。半面、「欧州の金融不安の動きは続 いており、買い戻しが入った。20年債は13日の入札が良好だった流 れが続いているほか、5年債も安くなっていたので買いが入ったもよ う」とも述べた。

東京先物市場で中心限月12月物は小反落。前日比12銭安の142 円59銭で取引を開始。寄り値をこの日の安値として、その後は下げ幅 を縮める展開。午後に入ると5銭高まで上昇した。取引終了にかけて 再び値を下げ、結局は1銭安の142円70銭で引けた。

前日に終値で年初来安値を記録した日経平均株価が米株高を受け て反発したことが売り材料となった。日経平均は150円29銭(1.8%) 高の8668円86銭で終了。UBS証券の伊藤篤シニア債券ストラテジ ストは、債券市場では「株高を受けて売りが先行した」と説明。もっ とも、「前日は日経平均が年初来安値を更新し、債券には益出し売りの 圧力が強まったが、きょうは株価反発で益出し売りの必要はなくなる」 との見方も示した。

14日の米株式相場は3日続伸。独仏のギリシャ支援確認で欧州危 機の不安が後退した。ダウ工業株30種平均は前日比1.3%高の

11246.73ドルで引けた。一方、米国債市場で10年債利回りは1ベー シスポイント(bp)低下の1.98%程度。ギリシャのパパンドレウ首相 およびサルコジ仏大統領との電話会談を終え、メルケル独首相はギリ シャが将来もユーロ参加国としてとどまると確信している。ドイツ政 府ザイベルト報道官が明らかにした。

新発10年債利回りは0.99%

現物債市場で長期金利の指標とされる新発10年物の317回債利回 りは前日比1bp高い1.00%で始まった。その後は徐々に水準を切り下 げ、午後に入ると横ばいの0.99%で推移している。

長期金利は今月6日に0.985%と約2週間ぶり低水準を付けたが、 その後は1%を中心としたレンジが継続。大和証券キャピタル・マー ケッツの尾野功一シニアストラテジストは「日本はすでに金利水準が 低く、海外の金利低下についていくのを躊躇(ちゅうちょ)している。 海外景気の影響は間接的で、円高も今はそれほど進行せず、素直に低 下しづらい」と指摘し、今後1カ月間の予想レンジを0.95-1.10%と している。

5年物の99回債利回りは前日比1bp低い0.335%まで低下し、新 発5年債利回りとして1週間ぶりの低水準を付けた。また、20年物の 130回債利回りは一時1bp低い1.73%を付けた。

新生銀の勝氏は「投資家は潤沢な資金を抱えており、5年債には 銀行勢、20年債には生命保険などの買いが入ってきている。世界的に 利回り曲線が平たん化する中、日本の20年債は第3次補正予算への警 戒感から出遅れていたが、金利が上昇しないとの見方から買いが入っ ているのではないか」と語った。

--取材協力 船曳三郎 Editors:Hidenori Yamanaka,Joji Mochida

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