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米国債:30年債が反発、落札利回りが過去最低-10年債は下落

米国債市場では30年債が3日 ぶりに上昇。米財務省がこの日実施した30年債入札(発行額130 億ドル)では、最高落札利回りが過去最低となった。米連邦準備制度 理事会(FRB)が期間が長めの国債を買い増すとの見方が広がって いる。

30年債入札では、投資家の需要を測る指標の応札倍率は3月以 来の高さとなった。10年債は下落。フランスのサルコジ大統領とド イツのメルケル首相は、ギリシャがユーロ圏にとどまると確信してい ると述べた。

RWプレスプリッチの政府・機関債取引担当マネジングディレ クター、ラリー・ミルスタイン氏は「FRBが長期国債を購入すると の期待が強まっており、それが長期債買いにつながっている」と指摘 した。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時 間午後4時29分現在、30年債利回りは前日比4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.28%。同年債(表面利率

3.75%、2041年8月償還)価格は28/32上げて108 27/32。

10年債利回りは1bp上昇の2%、2年債利回りは1bp 低下の0.19%。

30年債と2年債の利回り格差は3.10ポイントに縮小した。

30年債入札

この日の30年債入札では、最高落札利回りは3.310%と、09 年2月の入札で記録したこれまでの過去最低3.540%を下回った。 入札直前の市場予想は3.348%だった。

応札倍率は2.85倍と、3月の入札(3.02倍)以来の高さだっ た。

外国の中央銀行を含む間接入札の落札全体に占める比率は

39.4%。8月の入札では12.2%と、08年2月以来の低水準だった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接 入札の落札比率は17.3%。過去10回の入札の平均は11.6%。

大和証券キャピタル・マーケッツ・アメリカの債券部門責任者、 レイ・レミー氏(ニューヨーク在勤)は「素晴らしい入札だった」と し、「オペレーションツイスト(ツイストオペ)への期待が広がって いる」と続けた。

FOMCの見通し

20-21日に開催される次回の連邦公開市場委員会(FOMC) では、借り入れコストの低下と景気浮揚を目指し、保有資産の中で期 間が短めの国債を売却して長めの国債に入れ替えるツイストオペの実 施を決定する可能性がある。

FRBはまた、市中銀行の過剰準備に対して支払う金利を引き下 げる可能性もあり、実施されれば2年債など期間が短めの国債への需 要が高まるとみられる。

ゴールドマン・サックス・グループのシニアエコノミスト、ザッ ク・パンドル氏は14日付の顧客リポートで、「当社は現在、来週の FOMCで過剰準備に対する金利引き下げが決定される確率は50% 超と考えている」とし、「引き下げられた場合、金利はゼロではなく、 10bpに引き下げるとみている」と続けた。

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