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子供はパパの男性ホルモン消耗させる、子育て向きに体質変化-研究

子供たちと過ごす時間が長い 父親は、男性ホルモンのテストステロンのレベルが独身の男性に比べ て低くなる。子供を持つと子育て本能が目覚めるように体質が変化す るようだ。フィリピンで行われた研究が示した。

男性の「精力」を高めるテストステロンのレベルが高いと、異性 のパートナーを得るのに有利だと考えられている。しかし、いったん 安定的な関係が築かれるとレベルは低下し、子育て期にはさらに下が る。米国科学アカデミー紀要(PNAS)で12日発表された研究が 示した。研究ではフィリピンの男性600人余りを約5年にわたって 調査した。

今回の研究結果は、「父親・養育者としての役割が子孫を残すの に成功するための重要な要素」であり、ヒトの男性が「この役割を果 たすことが容易になるように」進化してきたことをあらためて示した と、研究者らは論文に記述し、テストステロンは生殖と養育という2 つの仕事のバランスをつかさどっているもようだと指摘している。

論文の筆者でノースウエスタン大学の人類学准教授のクリストフ ァー・クザワ氏はインタビューで、「テストステロンのレベルの高い 男性は5年後の追跡調査時までに父親になっている確率が高かった」 が、「ひとたび父親になると彼らのテストステロンレベルは急激に、 かつ他のグループよりも大幅に低下した」と説明した。

研究では2005年の時点で20代前半の独身で子供のいない男性 のテストステロンを測定し、4年半後に再調査した。再調査時に子供 がいて、1日3時間以上を子供と過ごすと回答した男性は同ホルモン のレベルが最も大きく低下していた。

また過去の研究は、子供のいる男性は総じて、独身で子供のいな い男性に比べてテストステロンのレベルが低いことを示したが、もと もとテストステロンの低い男性が安定的な関係を築き子供をもうける 確率が高いのかどうかは分からなかった。今回の研究ではむしろ、テ ストステロンのレベルが高いと子供を持ちやすいことが分かったと、 クザワ氏は述べた。

同氏は、テストステロンについて一般の思い込みは多いが科学的 に確実とされる点はあまりないとして、「例えば、テストステロンの 低下が性欲や、男性が好きそうな事柄に影響を与えるかどうかは明白 でない」と指摘した。

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