ECB:域内2銀行にドル資金供給へ、8月以来-調達難示唆

欧州中央銀行(ECB)はユ ーロ圏の2銀行に計5億7500万ドル(約440億円)のドル資金 を15日に貸し付ける。ECBが14日発表した。市場でのドル資 金調達が困難になっている兆候とみられる。

ECBは固定金利の1.1%で定例の7日物資金入札を実施し た。ドル資金への応札は8月17日以来だった。スポットレート は1.3625ドル。ECBの報道官は応札した銀行名についてコメ ントを控えた。

欧州の銀行がスワップ市場でドル資金を借り入れる際のプ レミアムは約3年で最高に近い。フランクフルト時間午後0時24 分現在、1年物クロス通貨ベーシススワップのレートは欧州銀行 間取引金利(EURIBOR)を99.1ベーシスポイント(bp、 1bp=0.01%)下回っている。プレミアムに相当するこの格差 は、ブルームバーグのデータによれば、今週一時112.6bpと 2008年12月2日以来最大となっていた。

シュナイダー・フォーリン・エクスチェンジの市場分析責任 者スティーブン・ガロ氏は「米マネー・マーケットは欧州の銀行 向けドル融資をロールオーバーしなくなっている」として、「向 こう数週間の入札で需要が高まっても驚かない」と述べた。

米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)はソブリン 債危機悪化の影響を懸念し欧州の銀行への投資を減らしている。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは14 日、フランスの銀行クレディ・アグリコルとソシエテ・ジェネラ ルの長期債務格付けをそれぞれ1段階引き下げた。BNPパリバ については格付けを据え置き格下げ方向での見直しを継続する と発表した。

BNPパリバは14日、欧州中央銀行(ECB)のドル資金 入札に応札していないと明らかにした。広報担当者が電話で述べ た。

ソシエテのフレデリック・ウデア最高経営責任者(CEO) は13日のブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米 MMFからの資金がなくてもやっていけると語っていた。

BNPのドル資金調達コストは過去4週間に上昇。同行は13 日、「直接または通貨スワップを通じて」ドル資金ニーズを通常 通り満たしていると説明した。