イタリア議会、財政緊縮策を最終承認へ-14日に下院で信任投票

イタリアのベルルスコーニ 首相が打ち出した540億ユーロ(約5兆6900億円)の財政緊縮策は 14日の議会で最終承認される見通しだ。同国は欧州債務危機の影響を 回避することを目指している。

イタリア下院は緊縮策の信任投票を実施する。前日の国債入札では 借り入れコストが急上昇。5年債(発行規模39億ユーロ)の平均落札 利回りは5.6%に達し、7月14日の前回入札時(4.93%)を上回った。

下院は現地時間午前11時15分(日本時間午後6時15分)に緊縮 策に関する審議を開始し、午後の早い時間帯に投票が行われる予定。上 院は、2013年までに財政均衡を目指すこの緊縮策を7日に承認してい る。ドイツのメルケル首相は13日、ラジオ局とのインタビューで、ギ リシャが「制御を欠いた破綻」に陥れば、デフォルトの見通しにおびえ て市場の混乱が加速すると警告した。

欧州連合(EU)のファンロンパイ大統領は13日にブリュッセル でベルルスコーニ首相との共同記者会見に臨み、緊縮策の「完全な実施 が不可欠だ」と指摘。金融市場の信頼を回復するには、その導入が「イ タリアのみならずユーロ圏全体にとって重要だ」と強調した。

緊縮策は、イタリア国債を購入するよう欧州中央銀行(ECB)を 説得するために先月発表された当初案に修正が加えられた。当初案の発 表後、首相は政治的圧力に屈して内容を後退させたが投資家の信頼を得 られず、9月6日に修正した。付加価値税の税率を1ポイント引き上げ ることや、30万ユーロを超える所得への新たな課税が盛り込まれた。

賛成165、反対141で緊縮策が承認された上院でベルルスコーニ 政権は幅広い支持を得ているが、下院の支持基盤はそれより小さい。