米FDIC、大規模銀行の破綻に備えた「生前遺言」のルールを承認

米金融監督当局はシティグルー プやJPモルガン・チェースなど大規模銀行の経営破綻による経済全 般への影響を防止するため2つの銀行向けガイドラインを承認した。

米連邦預金保険公社(FDIC)は13日の理事会で、大規模で 複雑な組織の金融機関に提出を義務付けた経営破綻時の清算手続きに 関する「生前遺言」について、盛り込むべき内容を規定した共同の最 終ルールの公表を全会一致で承認した。

FDICのグルーエンバーグ総裁代行は投票前に「これら2つの ルールの承認は、FDICが米金融規制改革法に基づく責務を遂行す る上で重要な転換点になる」との見解を示した。生前遺言のルールが 最終的に実施されるには米連邦準備制度理事会(FRB)の承認も必 要となる。

新たな2つのルールは、経営破綻すれば金融システムを脅かす恐 れのある大手金融機関を清算する権限をFDICに与えることで救済 する必要性を排除することが狙い。

500億ドル(約3兆8500億円)以上の資産を持つ銀行や、金融 安定監視評議会(FSOC)がシステム上重要な金融機関(SIFI) に指定した会社は計画を提出する必要がある。現在このルールの対象 とされる金融機関は124社。

最終ルールでは、計画提出時期が段階的な形に変更された。2500 億ドル超のノンバンク資産を持つ金融機関の提出期限は2012年7月 1日、ノンバンク資産1000億-2500億ドルの金融機関の期限は13 年7月1日、その他の金融機関は13年12月末までとされた。

FDICが全会一致で承認したもう一つのルールは、500億ドル 超の資産を持つ加盟銀行に対し、清算計画を米金融規制改革法で義務 付けられた解体計画と同時にFDICに提出することを定めている。 このルールは米金融規制改革法の成立前にFDICが策定し始めてい たもので、FDIC高官によると、37の銀行と貯蓄金融機関に適用さ れる。このルールは一般から意見を60日間募った上で12年1月1日 に発効する。

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