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宮尾日銀委員:必要なら適切に対応、欧州債務問題のリスク拡大

日本銀行の宮尾龍蔵審議委員は14 日午前、函館市内で講演し、欧州の債務問題がイタリアやスペインに まで飛び火しており、同問題をめぐるリスクは「拡大しているとみら れる」と述べた。また、「円高の定着」も懸念材料だとした上で、金融 政策は「今後も、必要と判断される場合には、適切に対応していくこ とが大切だ」との考えを示した。

同委員は「米国経済は回復してはいるが、そのペースは大きく減 速している」と指摘。ユーロ圏も「景気は回復力に力強さがうかがえ ない状況が続いている」と述べた。また欧州の債務問題について、金 融部門および実体経済面への波及が「一部顕現化しているようにも見 受けられるため、その動向を丹念に注視する必要がある」と語った。

国内経済は「供給制約が解消した後、生産・輸出面を起点とした 緩やかな回復が続いていくとみられる」ものの、欧米の「景気回復が 鈍化する中で、海外需要が当初想定していたよりも減少する可能性が あり、それが景気回復を下振れさせる恐れがある」と述べた。

日銀は7日の金融政策決定会合で、政策金利を「0-0.1%」に維 持。資産買い入れ等基金は、資産買い入れが「15兆円」、固定金利方 式の共通担保オペが「35兆円」の計「50兆円」に据え置いた。白川方 明総裁は会合後の会見で、現状維持とした理由について、先月4日の 前回決定会合で「さまざまな不確定要因を相当程度、前広に取り込み、 思いきった金融緩和を行った」ためだと説明した。

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