【今日のチャート】米企業の現金残高、国内での保有はわずか50%

米企業の現金の大半が最近、米国 外で保有されているため、米経済にとって企業の現金保有残高が持つ意 味が失われつつあるとの見方を、米JPモルガン・チェースのアナリス ト、デーン・モット氏(サンフランシスコ在勤)が示した。

モット氏は、米国外での現金と証券の保有残高を開示している258 社を調査した結果、この結論を導き出した。同氏の2日前のリポートに よると、米国外での保有総額はこれらの企業の残高全体の50%に相当 した。スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォー ン)」やタブレット型コンピューター「iPad (アイパッド)」な どを製造するアップルの米国外での保有残高が最も多く、476億ドル (約3兆6600億円)に上った。

今日のチャートは、2007年以降のアップルの国外での保有比率を 示している。同社はこの年から残高を四半期報告書に含めるようになっ た。

ブルームバーグが集計したデータによると、アップルは、過去8四 半期にわたって現金と証券の大半を米国外で保有している。6月25日 時点でその比率は62.5%となっている。

モット氏は文書で「企業の現金残高を米経済の健全性に関する特定 の指標の一種と考えるのはますます困難になっている」と指摘。「世界 経済のパフォーマンスとの関係の方が深いようだ」との見方を示す。

調査対象となった258社が米国外で保有する現金の合計は3680億 ドル。マイクロソフトの国外での保有残高がアップルに次いで2番目に 多く450億ドル、シスコシステムズが388億ドル、オラクルが204億 ドルとなっている。

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