NY外為:ユーロが対ドルでほぼ変わらず、資源国通貨が高い

ニューヨーク外国為替市場で はユーロがドルに対してほぼ変わらずで取引を終えた。フランス銀 行株の上昇を手がかりに株が全般に上げたほか、高利回り資産への 需要が高まったことがユーロ買いにつながった。

メルケル独首相とサルコジ仏大統領が域内債務危機に関して共 同計画を発表すると期待されていたが、実際には発表されなかった ことが手掛かりとなり、ユーロは一時2月以来の安値付近まで売ら れた。

フランスの銀行株は資金調達懸念を打ち消したことが好感され、 上昇した。南アフリカ・ランドやカナダ・ドルなど資源国通貨は原 材料価格の値上がりに反応して上昇した。

オーストラリアのウエストパック銀行のシニア為替ストラ テジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏(ニューヨーク在勤)は、 「フランスの銀行に対する投資家心理は急激に好転した。ユーロが ここで持ちこたえているのはそのためだ」と述べ、「ユーロは若干 上昇しているようだが、過去24時間では今の状況を生み出したす べての問題や課題は何も変わっていない」と述べた。

ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルでほぼ変わら ずの1ユーロ=1.3678ドル。一時は0.4%高まで上昇した。前日 は1.3495ドルと、2月以来の安値をつけた場面もあった。ユーロ は対円で0.4%安の1ユーロ=105円25銭。前日は2001年6月 以来の安値(103円90銭)まで売られる場面もあった。

メルケル首相の見解

メルケル独首相は13日放送されたドイツのインフォラジオと のインタビューでギリシャの債務問題について、「最優先課題は制御 を欠いた破産を回避することだ。そのような事態はギリシャばかりで なく全ての当事者、あるいは少なくとも多数の国を巻き込む危険性が 極めて高いからだ」と語った。

同首相は、国際通貨基金(IMF)、欧州中央銀行(ECB)、 欧州委員会のいわゆるトロイカ体制の代表者は今週、ギリシャに戻 ると述べた。

仏銀のソシエテ・ジェネラルとBNPパリバの株価はいずれも 上昇した。両行とも一時は大幅に下げたが、事業に必要な資金は調 達できると述べたことが買い材料となり、上昇して取引を終えた。

商品通貨の上昇

南アフリカ・ランドは対ドルで4日ぶりの上げ、カナダ・ドル は続伸した。ランドは対ドルで1.5%高、カナダ・ドルは0.7%上昇 した。

商品19銘柄で構成するロイター・ジェフリーズCRB指数は

0.5%上昇、ニューヨークの原油先物相場は2.3%値上がりした。

仏大統領府のルブリエ報道官は、ロイター通信が報道したギリ シャに関する独仏共同計画の発表について、報道内容を否定した。

ユーロは今月、対ドルで4.8%下落。リスク回避に対する安全 投資先としての需要が高まり円は値上がりした。ブルームバーグ相 関加重指数によると、円は過去1週間で2.9%上昇、先進10カ国 通貨の中で最高のパフォーマンスだった。

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