米国の貧困層増加、2010年は過去17年で最悪に-家計所得低下で

米国では家計所得の低下を背景 に、2010年の貧困率が17年ぶりの高水準に達した。景気後退の影 響が長引いていることが浮き彫りになった。

米国勢調査局が13日公表した統計によれば、貧困層の割合は 09年の14.3%から10年には15.1%に上昇した。家計所得の中 央値は同期間に2.3%低下。貧困状態にある国民は、国勢調査局の調 査開始以降の52年間で最多となった。景気が悪化したここ数カ月の 間に貧困層はさらに拡大した可能性がある。

ブルッキングス研究所の上級研究員、イザベル・ソーヒル氏は 「日々の食事もままならぬ家庭は景気回復を後押しする購買力を持た ない」と指摘する。

所得の低迷や貧困率の上昇は、失業問題が焦点となっている12 年の大統領選で大きく取り上げられる可能性が高い。さらに、貧困層 支援プログラムの予算削減をめぐる連邦や州議会での協議は緊急性 が一層高まることも予想される。

貧困層に属する人口は10年に4620万人と、前年の4360万人 から増加した。貧困率が15.1%に達したのは93年以来。83年に は15.2%を記録した。10年の家計所得の中央値は4万9445ドル (約380万円)。前年は5万599ドルだった。

米行政管理予算局(OMB)の定義によると、貧困世帯(4人家 族、加重平均)の2010年の所得は2万2314ドル。

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