フィアットCEO:クライスラーやフェラーリのIPO計画を棚上げ

イタリアの自動車メーカー、フ ィアットのセルジオ・マルキオンネ最高経営責任者(CEO)は、市 場環境が悪化したことから、米部門クライスラー・グループならびに スポーツカー部門フェラーリの新規株式公開(IPO)計画を棚上げ したことを明らかにした。マルキオンネ氏(59)はフィアットとクラ イスラーのCEOを兼任する

同CEOはフランクフルト国際モーターショーで記者団に対し、 「こうした不透明感のある時期では、市場は順調ではない」と述べ、 「一部の決定を棚上げした。状況を見守る意向だ」と続けた。

マルキオンネCEOは、市場の不確実性を理由に、クライスラー やフェラーリの株式売却は当面ないと言明。フィアットとクライスラ ーを合併させる「緊急性はない」とも語った。フィアットはクライ スラーの株式53.5%を保有している。

一方、同CEOは、スズキとコスト削減ならびに新型車開発につ ながる可能性のある提携関係について「情報交換している」と述べた ものの、スズキとの株式交換は考えていないと語った。スズキは12 日にドイツのフォルクスワーゲン(VW)との提携関係を解消する意 向を明らかにした。

マルキオンネCEOは業界再編が進むのに伴い、フィアットとク ライスラーが他メーカーと「数年以内に」提携する可能性があるとも 指摘。ただ、「長期プロジェクト」で「差し迫った計画はない」こと を明らかにした。

マルキオンネCEOは今年の乗用車販売台数について、当初予測 を下回っており、2012年も困難となるとの見通しを示した。フィア ットの今年の業績については、「不確実性」の度合いが既に織り込ま れていることから、目標に「一致」すると語った。